侍ジャパン女子代表は8月30日(日本時間31日)、第8回WBSC 女子野球ワールドカップ(米国フロリダ)のスーパーラウンド第3戦でベネズエラと対戦。10-0の5回コールドで下し、開幕から無傷の8連勝を飾った。31日の決勝では6連覇を懸けて、チャイニーズ・タイペイと戦う。
荒天による2時間37分間の中断直後に日本が猛攻を見せた。1回裏1死一塁、打席には3番・三浦伊織外野手(京都フローラ)が立ち、カウント1−1からの再開。その初球、橘田恵監督はいきなり試合を動かした。
「何か仕掛けないと相手にプレッシャーがかからないし、ライナーでゲッツーということを気にせずにやってみよう」と出したサインはエンドラン。応じた三浦は鮮やかに一、二塁間を破り、好機を広げた。四球を挟み、緒方佑華捕手(履正社RECTOVENUS)、田端凜々花捕手(折尾愛真高)が連続適時打を放ち、3点を奪った。
勢い付いた打線は、2回にも足を絡めた攻撃でゆさぶりをかける。無死一塁で田中美羽内野手(アサヒトラスト)が二塁へのプッシュバントによる内野安打でつなぎ、1死満塁から三浦が投前へ2ランスクイズを決めた。さらに2死一、二で重盗を成功させるなど、この回一挙5点を追加した。
守っては、高校生バッテリーが中断に動じることなく、ゲームメークの役割を果たした。先発の石村奈々投手(履正社高)は変化球をうまく使い、3回を1安打無失点と好投した。4回からマウンドに上がった3投手も無失点でつないで完封リレー。若手主体のメンバーで、世界ランク5位のベネズエラに完勝した。
監督・選手コメント
橘田恵監督
「ようやく日本らしい野球ができました。中断時の過ごし方もしっかりしていて、成長する姿が見えました。明日も選手一人ひとりの持ち味を最大限発揮できるように声かけをしたいです」
田端凜々花捕手(折尾愛真高)
「初スタメン、すごく楽しかったです。チャンスで自分に回って来いと思っていました。1打席目は狙った通りには打てませんでしたが、運も実力のうち。明日も誰よりも元気を出して、みんながプレーに集中できるように頑張ります」
石村奈々投手(履正社高)
「中断中もトレーナーとストレッチをして体を冷やさないようにしていました。再開後は初回だと思って、ていねいに投げることを心がけました。相手打者のタイミングが合っていなかったスライダーとカーブが決まったのが良かったです」
小島也弥外野手(IPU環太平洋大)
「(2回1死満塁、三浦のスクイズで二塁から一気にホームイン)次のバッターが(川端)友紀さんだったので無理はせず、ピッチャーがファーストに確実に投げてから再スタートを切りました。守りに入らず、攻めることができました」
第8回 WBSC 女子野球ワールドカップ
大会期間
2018年8月22日~8月31日
オープニングラウンド
8月22日(水)23:00 日本 8 - 0 ドミニカ共和国
8月23日(木)23:00 香港 0 - 23 日本
8月25日(土)7:00 日本 2 - 1 カナダ
8月26日(日)7:00 キューバ 1 - 4 日本
8月27日(月)7:00 日本 5 - 1 オーストラリア
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
スーパーラウンド
8月29日(水)7:00 日本 3 - 0 アメリカ
8月30日(木)2:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
8月30日(木)22:00 日本 10 - 0 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
決勝
2018年9月1日(土)7:00 日本 6 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
開催地
アメリカ(フロリダ)
出場する国と地域
グループA
アメリカ、ベネズエラ、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オランダ、プエルトリコ
グループB
日本、カナダ、オーストラリア、キューバ、香港、ドミニカ共和国
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