10月26日、ENEOS侍ジャパンシリーズ2019「日本 vs カナダ」(10月31日、11月1日)とプレミア12(日本出場のグループBは11月5日開幕)に向けた侍ジャパントップチームの宮崎合宿5日目が行われた。12時半から開始したオリックスとの練習試合では3対1で勝利。前日の日本ハム戦に続いて、若手主体の相手にきっちりと勝利を挙げた。
また、この日も7イニング制、打順は9番ではなく10番まで回して打席機会を均等にするなど特別ルールで行われた(指名打者選手が守備に就き、守備に就いていた選手が指名打者に回ることも可能)。
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まず試合を動かしたのは前日に続き4番を任された鈴木誠也(広島)。2回の第1打席でバックスクリーンに運ぶ2試合連続本塁打を放って、先制点を挙げた。さらにこの回、近藤健介(日本ハム)のライト前安打、會澤翼(広島)の右中間への二塁打でもう1点を加えた。6回には吉田正尚(オリックス)のレフト前安打を皮切りにチャンスを作ると、相手投手の押し出しで3点目を奪った。
投げては先発を任された今永昇太(DeNA)が「テンポ良く、全球種投げるようにしました」という狙いで3回2安打無失点。22日のブルペンでは「(大会使用球は)カットボールが滑って思うように制球できなかった」と話していたが、「合わせるのではなく、しっかりと腕を振ることが大事」と上手く対応させ、理想的な形でゴロアウトを奪うシーンもあった。
4回から登板した2番手の大野雄大(中日)は2回1安打無失点、6回から登板した3番手の山岡泰輔(オリックス)は守備陣のミスなどで最終7回に1点は失ったが後続をきっちりと抑えた。ともに所属チームでは先発を任されているが、中継ぎとしての登板でもその高い実力を見せた。
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これで5日間にわたって行われた宮崎合宿は打ち上げ。24日の雨天こそあったものの(木の花ドームでの練習に変更)、それ以外は温暖な宮崎の気候の中で充実の調整を行うことができた。稲葉篤紀監督は「選手たちが精力的に動いて、コミュニケーションも取ってくれていたので良い合宿になりました」と振り返った。
チームは27日に沖縄へ移動。28日から日本シリーズに出場したソフトバンクと巨人の選手たち(辞退による代替3選手含む)も合流しての練習を沖縄セルラースタジアム那覇で行い、31日と11月1日のカナダ戦に臨む。
監督・選手コメント
稲葉篤紀監督
「3投手とも良い投球をしてくれましたし、野手陣も5日目ということで疲れもある中、集中してプレーしてくれました。いろんな守備位置を試す中で、そこに打球が飛んだのも良かったですね。今日はサインを出す場面がありませんでした。各打者にバットを振らせたいという思いがありましたので、サインはカナダ戦で試していきます」
鈴木誠也(広島)
「(本塁打は)ストレートをしっかりとらえることができて良かったです。怪我もなく現状は良い感じできています。余計なことを考えずに、自分の100%の力が出せるように調整していきます」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ