9月4日、「第13回 BFA U18アジア選手権」(8日まで台湾)のオープニングラウンド第3戦が行われ、侍ジャパンU-18代表はフィリピンと対戦。序盤から攻守で圧倒し13対0で大勝。3連勝でオープニングラウンド首位通過を決めた。
3回まで3対1だった前戦のスリランカ戦を反省するかのように、序盤から力の差を見せつけた。
初回に先発の間木歩(報徳学園)が三者連続三振を奪うと、その裏に濱本遥大(広陵)の三塁打、髙山裕次郎(健大高崎)の安打、宇野真仁朗(早稲田実)の犠飛、櫻井椿稀(鶴岡東)の三塁打や相手のミスなど一挙6得点。2回も間木が2三振を含む三者凡退で抑えると、その裏に宇野と櫻井の連続タイムリーで2点を追加した。
3回からは発熱による体調不良で出遅れていた坂井遼(関東第一)が代表招集後初登板。1四球こそ出すが3三振を奪って抑えると、その裏には濱本のタイムリーと髙山の犠飛で3点を追加。さらに4回は山畑真南斗(明徳義塾)のタイムリーと箱山遥人(健大高崎)の犠飛で2点をダメ押し。
4回と5回は今大会2試合目の登板となる田崎颯士(興南)が1人の走者も許さず。13対0と大会規定である5回以降10点差以上がついたため、コールドゲームが成立した。初戦の香港戦と同様に、3投手でノーヒットノーランリレーを完成させた。
6日と7日に行われるスーパーラウンドでは、同グループから進出するフィリピンとの対戦成績を持ち越した1勝0敗からスタートし、チャイニーズ・タイペイ(1勝0敗)、韓国(0勝1敗)と対戦。一気に試合の強度が上がるため、5日の公式練習では「速いボールの対策をしておかないといけません。明日は目を慣らさせることが必要ですね」と小倉全由監督が話すように、投手を前に立たせて打撃練習を行うようだ。
2大会ぶり6回目の優勝を目指す侍ジャパンU-18代表。次は上位2チームに与えられる決勝進出を目指す。
監督・選手コメント
小倉全由監督
「昨日はフライアウトが多かったのですが、今日はみんな引きつけて打っていましたね。全員がこの3試合で出ることができたのも良かったです。チームの輪も日に日に良くなっています。これから力のある相手との戦いになるので、気合を入れて一球一球集中して戦いたいです。相手投手が良いので、こちらは最少失点もしくは無失点で戦いたいです」
間木歩(報徳学園)
「2試合目までベンチで見ていたので、任されたイニングを投げ切ろうと思って投げました。主将としてチームに良い流れを持って来ることができました。ここからが勝負。厳しい戦いになると思いますが、しっかり戦っていきたいです」
坂井遼(関東第一)
「緊張しました。登板が待ち遠しかったですが焦らずにやってきました。甲子園の決勝戦の後の8月25日頃から発熱してしまい、最高で40度くらいまで上がりました。それでも信用して残してもらいましたし、ドクターの方を含め遅くまで看病してくれた方々のためにも必ず良い投球をしようと思いました。これから相手のレベルがものすごく上がりますが、カウントを取る球と三振を取る球のメリハリがある投球をしていきたいです」
第13回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2024年9月2日~9月8日
オープニングラウンド(グループB)
2024年9月2日(月)14:30 日本 19 - 0 香港
2024年9月3日(火)14:30 スリランカ 1 - 20 日本
2024年9月4日(水)19:30 日本 13 - 0 フィリピン
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
2024年9月6日(金)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
2024年9月7日(土)19:30 日本 0 - 1 韓国
3位決定戦・決勝
2024年9月8日(日)19:30 日本 1 - 6 チャイニーズ・タイペイ
開催地
台湾(台北、桃園)
出場する国と地域
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、パキスタン、タイ
グループB
日本、フィリピン、香港、スリランカ