「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)は現地時間9月1日、カナダ・サンダーベイで開幕する。世界一を目指す侍ジャパンU-18代表の注目選手をピックアップしていく。
兄を越える――。それは「世界一」しかない。国内での練習試合から不動の「二番・中堅」である伊藤康祐(中京大中京3年)は、相当な思いでこの大会に挑んでいる。
兄・寛士(法大2年)は2年前の代表メンバーであり、日本開催の前回大会では本職は捕手であったが、持ち前の打力を生かすため、一塁手として起用された。甲子園で行われたアメリカとの決勝では七番で先発出場も、3打数無安打(2三振)で涙をのんでいる。
弟・康祐は比較されることは覚悟の上で名門・中京大中京へ入学した。
「兄が在籍していることでチームのこともよく分かっていたので、やりやすいかな、と」。
パワーヒッターの兄とは対照的に、弟・康祐はスピードで勝負するタイプ。50メートル5秒8。形原中時代には陸上の大会に駆り出され、100メートルを11秒3で2位。愛知選抜として100×4リレーに出場したこともある健脚の持ち主だ。
「足と守備には自信がある」。今夏の甲子園では広陵との初戦(1回戦)で敗退したものの、好左腕・平元銀次郎からバックスクリーン弾を放つなど、3安打と存在感を示した。
チームでは不動の一番、超攻撃的トップバッターとして高校通算21本塁打。侍ジャパンでは一番・藤原恭大(大阪桐蔭2年)に次ぐ二番を任され「良いバッターが多いので、自分はつなぐ意識」と、小枝守監督が最も歓迎する「自己犠牲」を体現する選手である。三番・中村奨成(広陵3年)、四番・清宮幸太郎(早実3年)、五番・安田尚憲(履正社3年)の218発トリオが控えているだけに、"お膳立て"する伊藤の役割は非常に大きい。
出発前に、東京にいる兄からはこう、アドバイスを受けた。
「2年前は木製の怖さがあり、バットが振れなかったそうです。『しっかり、慌てずに打っていけ!!』と言われました」。
左右に打ち分ける広角打法こそが、伊藤のスタイルだ。改めて決意を語る。
「成績では絶対、兄の上をいきたい。スタメンで出て、チームの勝利に貢献したいです」
打線では中村、清宮、安田のクリーンアップが目立っているが、こうした"仕事人"が機能することで、より得点力はアップする。中堅でも広い守備範囲を武器に、文字通り、センターラインの要の背番号21、要注目だ。
第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2017年9月1日~9月11日
オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
開催地
カナダ サンダー・ベイ
参加国
グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア
グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ