11月11日、2018日米野球の第3戦が東京ドームで行われ、MLBオールスターチームと対戦した侍ジャパントップチームは3対7で敗れ初黒星を喫した。
15年間カージナルスの正捕手としてプレーしリーグ優勝4度、世界一2度を経験するなど、今回のMLBオールスターチームでも群を抜く実績のヤディエル・モリーナ(カージナルス)が攻守で侍ジャパンの前に立ちはだかった。
まず試合はJ・T・リアルミュート(マーリンズ)の2試合連続本塁打でMLBが先制。その裏、侍ジャパンもすぐさま外崎修汰(西武)のタイムリーで追いつく。さらに続く上林誠知(ソフトバンク)も四球で出て2死一、二塁と勝ち越しのチャンスが生まれたが、ここで捕手・モリーナのビッグプレーが生まれる。
打者、岡本和真(巨人)の場面で2球目のストレートを外角に外すと間髪入れずに一塁へ送球。一瞬のスキを突かれた上林も懸命に戻るが、モリーナもここしかないという的確なコントロールでタッチアウト。
すると5回、多和田真三郎(西武)の悪送球による失策で1点を失うと、モリーナが外角低めのスライダーを逆方向のライトスタンドに運ぶ3ラン本塁打となり5対1と点差を広げた。
反撃したい侍ジャパンだったが、スコット・バーロー(ロイヤルズ)、ビダル・ヌーニョ(レイズ)、クリス・マーティン(レンジャーズ/前日本ハム)の前に5回以降は得点が奪えず。逆にMLBは7回に成田翔(ロッテ)からエイウヘニオ・スアレス(レッズ)とミッチ・ハニガー(マリナーズ)が連続タイムリーを放って2点をダメ押し。
侍ジャパンは9回に2死から上林、代打・山川穂高(西武)、菊池涼介(広島)の3連打で2点を返し4点差とするが反撃もここまでだった。
監督・選手コメント
稲葉篤紀監督
「野球の流れの大切さを今日は悪い方で感じました。モリーナに刺されたところで一気に流れが変わってしまいました。あのプレーがすべて。徹底できなかった私の責任です。(投手陣は)甘い球、特にアウトコースの甘い球を打たれているので、しっかりインコースに投げ切らなければいけません」
山川穂高(西武)
「金子誠コーチにアーリーワーク(早出の練習)に付き合っていただき、球の見え方が全然違ってきました。そこでは、開きが早く、ボール球に手を出しているという指摘があったので、スローボールを引きつけて打つ練習をしました」
ドン・マッティングリー監督
「先発のバーローが試合を作ってくれて、それがチームに勢いをもたらしてくれました。またモリーナの4回の牽制、5回の本塁打がとても大きかったです」
スコット・バーロー(ロイヤルズ)
「日本の打者は勝負強いので攻撃的に投球をしていくしかないと思っていました。モリーナが良くリードしてくれました。彼とバックを守る守備陣に信頼を置いていたので、サイン通りに思いきって投げ込むことができました」
2018日米野球
試合日程
11月8日(木)18:00
巨人 6 - 9 MLBオールスターチーム
11月9日(金)18:30
侍ジャパン 7 - 6 MLBオールスターチーム
11月10日(土)18:30
MLBオールスターチーム 6 - 12 侍ジャパン
11月11日(日)19:00
侍ジャパン 3 - 7 MLBオールスターチーム
11月13日(火)18:30
MLBオールスターチーム 3 - 5 侍ジャパン
11月14日(水)19:00
侍ジャパン 6 - 5 MLBオールスターチーム
11月15日(木)18:00
MLBオールスターチーム 1 - 4 侍ジャパン
開催球場
11月8日(木)、9日(金)、10日(土)、11日(日)東京ドーム
11月13日(火)マツダ スタジアム
11月14日(水)、15日(木)ナゴヤドーム
出場チーム
侍ジャパン、MLBオールスターチーム