2月1日、NPB12球団の春季キャンプがスタートした。キャンプ初日、小久保裕紀侍ジャパン代表監督は、福岡ソフトバンクホークスと読売ジャイアンツの2球団を視察に、まずは宮崎県を訪れた。
午前中は、工藤公康新監督が就任した福岡ソフトバンクホークスのキャンプ地・アイビースタジアムを訪問。ホークスの工藤監督とは、現役時代、同じチームでプレーしていた経験もあって、挨拶の最後には固い握手を交わし激励を送った。「選手時代から一緒にやらせていただいた中で、色々と(工藤監督から)学ばせていただいたことも多く、兄貴分的な方です。監督としての方針も、工藤監督は、社会人として大切にしなければいけないことを前面に押し出して指導されていて、僕自身も侍ジャパンの選手たちに伝えていることと同様の部分があるので、非常に共感するところがありました」
そんな中でも、この日の話題の中心となったのは、来月10日、11日に予定される侍ジャパン対欧州代表のトップチーム強化試合についてだ。「今日は、工藤監督とは、3月10日からの欧州代表との試合に向けての選手の話などをしました。昨シーズン、ホークスは若手が非常に活躍したシーズンとなりました。侍の中でも主力を張る選手が多いチームですし、松坂大輔投手も入ってきたので、今年注目していきたい球団のひとつですね」
また、昨年11月の侍ジャパントップチームが強化試合として戦った「SUZUKI日米野球 2014」でMVPに輝いた柳田悠岐選手が、今シーズンから小久保監督が現役時代につけてきた背番号9を背負うことについては、「柳田選手に期待することはやっぱり、ホームランです。長打力が打てる選手なので、彼の長所としてもっと(ホームランは)伸ばせる数字だと思います。だからこそ、僕はあえて、彼にホームランを期待していますね」と話した。
午後からは、読売ジャイアンツのキャンプ地・サンマリンスタジアムへ移動。ジャイアンツ・原 辰徳監督へ挨拶したあとは、1時間ほど、大田泰示選手のフリーバッティングの様子をじっと見守る場面も。
一日の視察の中で両球団の選手たちの状態を見て回った小久保監督は、明日からも各球団のキャンプ地を訪問する予定だ。まずは、3月10日、11日に控える欧州代表との強化試合、そして11月に控えるトップチームの国際大会「プレミア12」の初代チャンピオンに向けて、準備を着々と進めていく。