全国26連盟の代表が「大学野球日本一」の称号をかけて争う「第64回全日本大学野球選手権大会」(6月8日〜14日/神宮球場、東京ドーム)が本日開幕する。今大会では、ユニバーシアードに出場する侍ジャパン大学日本代表選手たちにも注目したい。
【投手】
井口和朋(東京農業大北海道オホーツク4年)は今春、救援投手を務め、北海道学生リーグで7試合18回を投げ、自責点わずか1。防御率0.50と抜群の安定感で初の最高殊勲選手に輝いた。昨秋にチームを全国4強に導いた快投を再び見せることができるか。
代表唯一の下手投げ・高橋礼(専修大2年)もチームの救援投手として活躍し、チームの26年ぶりとなる東都大学リーグ制覇に貢献。今大会も万全のコンディションで出番を待つ。
吉田侑樹(東海大4年)は、昨春に3勝を挙げてチームを日本一に導いた。今季は開幕から不調が続き、抑えに配置転換もされたが、首都大学リーグ戦終盤には復調。2年連続の日本一を狙う。
また、追加招集が発表された濵口遥大(神奈川大3年)は、昨春の全国準優勝投手。140キロ台後半のストレートと決め球のチェンジアップにさらに磨きをかけ、悲願の日本一を狙う。
【野手】
代表メンバーの精鋭の中でも、特に活躍が目立ったのは三塁手・茂木栄五郎(早稲田大4年)。東京六大学リーグでダントツの5本塁打、リーグ2位の打率.390を記録した。今大会でも大暴れし、チームを3年ぶりの日本一に導きたい。
遊撃手・山足達也(立命館大4年)は関西学生野球リーグで打率.351、8盗塁の活躍で自身4度目となるベストナインを獲得。積極的な姿勢でチームを躍進させたい。
野手陣最年少での代表選出となった遊撃手・下石涼太(東海大2年)は、日本一となった昨春も遊撃手のレギュラーとして活躍。走攻守三拍子揃ったプレーでチームを盛り立てたい。
強肩強打の大型捕手・宇佐見真吾(城西国際大4年)は、3月の平塚選考合宿で骨折の大怪我を負い、千葉県大学リーグ全試合を欠場。だが、既にオープン戦で実戦復帰を果たしており、彼の活躍次第では初出場ながら旋風を巻き起こす可能性も十分だ。
実力校ひしめく優勝争いの中で、侍ジャパン大学代表でユニバーシアードに出場する各校の選手たちが魅せるハイレベルなパフォーマンスも今大会の注目のひとつだ。
第64回全日本大学野球選手権大会について
全国26連盟の春季リーグ戦を勝ち抜いた代表校が神宮球場と東京ドームを舞台に大学野球日本一を争います。試合情報・日程などの詳細は、全日本大学野球連盟の公式サイトまで。
公益財団法人 全日本大学野球連盟(http://www.jubf.net/)