大学代表が、この合宿初の強化試合となった東芝戦に2対0で勝利した。4投手の継投で、社会人野球の強豪・東芝を6安打無失点に抑え完封勝ち。7月3日から韓国・光州で始まる、「第28回ユニバーシアード競技大会」にむけて幸先のいいスタートを切った。
「ピッチャーがロースコアで抑えるというのは、このチームの目指すところ。そういう展開で、勝てたのは良かったと思います。」と善波監督が試合後語ったように、マウンドに上がった投手がそれぞれ持ち味を発揮し、見事な完封リレーをみせた。
先発のマウンドに上がったのは、柳裕也(明治大)。初回から2本のヒットを浴び、得点圏にランナーを背負うも、レフト・吉田正尚(青山学院大)の好返球でピンチを脱する。その後も粘りの投球を見せ、3回を4安打無失点におさえた。4回からは、田中正義(創価大)がマウンドにあがり、常時140km後半のストレートで、社会人を相手に力で押すピッチング。昨年も代表入りした右腕が、2回を打者6人と完全に抑え、貫録の投球をみせた。
続いて、マウンドに上がった澤田圭佑(立教大)も無失点と好投を続け、最後は上原健太(明治大)が、8回、9回を一人のランナーも許さず完璧に締め、佐藤拓也(立教大)の先制タイムリーなどであげた2点を守り切った。
大学代表は、このあとも社会人チームとの強化試合やNPB選抜チームとの壮行試合など実戦をかさね、ユニバーシアード本番に向けて調整を続けていく。
コメント
善波監督
「投手は田中投手が良かった。彼が投手陣の中心になると考えている。野手では山足選手が1球でバントをしっかりと決めたことが印象に残っている。明日は大学選手権に出場した選手が登板する予定なので現状の状態を確認したい。今日抑えを務めた上原投手をそのまま抑えで使うことを考えている。」
田中投手
「バッテリーを組んだ坂本選手は昨年のハーレム大会でもバッテリーを組んでいるので慣れていた。日本代表という事を意識せずユニバーシアード初優勝を目指して頑張りたい。今日はストレートを中心に配球したが、ファールでカウントを稼げたのでストレートで押していった。(最速152キロ)」
上原投手
「ストレートは状態が良かった。配球に関しては宇佐美捕手に任せた。代表合宿は周りの選手のレベルが高いので刺激になっている。また日本代表は周りからの期待が大きいのでしっかりと責任を果たしていきたい。」