「第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 inいわき」の開幕を2日後に控えた7月27日。メイン会場となる福島県いわき市の「いわきグリーンスタジアム」にて、侍ジャパンU-15代表とニュージーランドU-15代表の合同練習が実現した。
今回の合同練習は、日本を率いる鹿取義隆監督とニュージーランド代表監督として大会に挑む清水直行監督が、2006年に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でともに戦った(鹿取氏は投手コーチとして、清水氏は選手として)仲であるというネットワークも手伝って実現。両チーム合わせて40名の選手が同じグラウンドで汗を流した。
合同練習は“日本式”のメニューで進行。ウォーミングアップやランニングでは日本選手がニュージーランド選手に方法を教えたり、「イチ、ニ、サン・・・」の掛け声を「One、Two、Three・・・」に変えたりとするうちにコミュニケーションが生まれ、自然とハイタッチが出るように。
続いてキャッチボールは日本選手とニュージーランド選手とで行われ、シートノックでも両チーム40選手が各ポジションに入り、ボール回しや中継プレーにおいても両チームのユニフォームがミックスされた状態となった。
打撃練習をこなしたあとは、6イニングの練習試合に突入。試合前のあいさつではニュージーランド選手による「ハカ」も披露された。
試合内容は、日本の打線がニュージーランド投手陣を打ち崩すシーンが目立ったものの、ニュージーランド守備陣は踏ん張り続けエラーも少なく、要所ではファインプレーも飛び出した。打撃についても得点こそ奪えなかったがクリーンヒットも複数記録され、度々日本の投手陣を脅かした。
練習後、清水監督は「ニュージーランドの選手たちにとっては非常にいい経験となりました。レベルの高い日本の野球と触れ合うことで、刺激になったと思います。技術の高さはもちろんのこと、ランニングや体操・キャッチボールなどへの日本人選手の姿勢や取り組みなどからも『野球』というものを体で学んでくれていれば。」と振り返った。また、「前回(の大会)までは開催国へ乗り込むのが直前で、前日練習のみで大会を迎え2~3試合こなして体が慣れてきたころに『あれ、もう終わり?』という状況が多かったが、今回に関しては来日も早く、大会に向けた準備もしっかりできている」と手ごたえを感じたようだ。
日本チームについては、「打線についてはバットスウィングのシャープさが目につきました。ミート力があり、ミスショットが少ない」と印象を語り、自身が指揮を執るニュージーランド代表については「この大会はまずは1勝が目標。勝つことで自信が深まり、2~3勝と続けていければ。」と意気込みを語った。
両チームは明日28日の大会公式練習をこなし、翌29日に日本はオーストラリアと、ニュージーランドはパナマとそれぞれ開幕戦を戦う。
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
ニュージーランドU-15代表
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金)12:00 パナマ 16 - 1 ニュージーランド
7月30日(土)10:00 ニュージーランド 3 - 11 メキシコ
7月31日(日)13:30 ニュージーランド 3 - 16 ベネズエラ
8月 1日(月)13:30 アメリカ 16 - 1 ニュージーランド
8月 2日(火)13:30 チャイニーズ・タイペイ 10 - 4 ニュージーランド
コンソレーションラウンド
8月4日(木)~8月7日(日)
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