






第3回WBSC U-15ワールドカップ2016 in いわき 大会3日目。ニュージーランド代表は、オープニングラウンド第3戦でベネズエラと対戦した。
この日のニュージーランドの先発は、ドーソン・ジェイデン。その立ち上がり。制球が定まらず、ベネズエラに3つの四死球を与え、無死満塁のピンチを招くと、犠飛で先制を許す。続く打者にも2点タイムリーを打たれたドーソンだったが、ここで踏ん張り、後続を内野ゴロ、ショートフライに打ちとり、失点を3で食い止める。
すると、2回裏。ニュージーランドが反撃。先頭・フセ・リョウマが四球、8番ヤスエ・カズヤがエラーで出塁。さらに、1番ロングスタッフ・リースが死球で満塁の好機を作る。
続くバッターは、前日のメキシコ戦ではタイムリーを放っている2番ナカオ・タイチ。打席に入ったナカオは、焦らずピッチャーを揺さぶってワイルドピッチを誘って、その間に三走が生還。その後、ナカオは四球を選んで、再び満塁とする。
1本が欲しいこの場面で、3番レピア・フリワカがセンターへ大きな犠飛を放って、2対3と1点差に迫る。
しかし、3回表。ニュージーランドは、タイムリーやエラーなどから4失点と再びベネズエラにリードを許す。その裏、ニュージーランドはまたも満塁のチャンスを作ると、代打ラウドン・ハリソンの内野ゴロの間に1点を返す。しかし、反撃はここまで。
4、5、6回とベネズエラに毎回得点を許し、試合は、3対16の7回コールドで敗れた。







試合後、清水直行監督は、「選手たちには、ファインプレーは要らないので、取れるものを確実に取っていこうと話しました。ただ、中盤以降に集中力が切れてしまうのが課題ですね」と振り返った。
それでも、試合を重ねるごとに、ニュージーランド代表が成長を続けているのは確かだ。練習試合やこれまでの試合と比べても、選手たちが試合中にお互いに声を掛け合う場面が目立つようになった。それぞれが、自分のポジションで声を出し続けるのはもちろん、失点した場面でも、下を向かずに野手はマウンドの投手を励まし続けた。どんなに苦しい状況でも、仲間のことを思いやる力がについた。
今大会、残念ながらニュージーランド代表は、オープニングラウンドで3敗を喫し、スーパーラウンドへの道は閉ざされたが、清水監督は
「選手たちは本当に一生懸命やっています。こんなに良い球場で青空のもと、観客からの声援も受けながら試合をする。その一つ一つが必ず彼らとニュージーランドの野球を強くするんです。明日のアメリカ戦では、これまで途中出場だった選手たちもスタメンで出たり、選手全員で挑んでいきます。厳しい戦いになると思いますが、この経験もまた糧にしてほしいです」
初めての国際試合。猛暑の中での連戦。異なる環境でのプレーに戸惑いながらも、前を向いてプレーを続けるニュージーランド代表の選手たち。明日のアメリカ戦でも、ニュージーランドらしくKIWI野球全開で戦っていきたい。
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
ニュージーランドU-15代表
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金)12:00 パナマ 16 - 1 ニュージーランド
7月30日(土)10:00 ニュージーランド 3 - 11 メキシコ
7月31日(日)13:30 ニュージーランド 3 - 16 ベネズエラ
8月 1日(月)13:30 アメリカ 16 - 1 ニュージーランド
8月 2日(火)13:30 チャイニーズ・タイペイ 10 - 4 ニュージーランド
コンソレーションラウンド
8月4日(木)~8月7日(日)
関連情報
U-15ニュージーランド代表 ワールドカップ開幕に向け日本で初練習U-15ニュージーランド代表 来日初の練習試合、8対7で勝利!
侍ジャパンU-15代表とニュージーランドU-15代表の合同練習を実施
U-15ワールドカップ ニュージーランド代表 一戦ごとに成長をみせ、真夏の日本で奮闘中!
U-15ワールドカップ ニュージーランド代表 ベネズエラに3対16で敗戦もKIWI野球全開!
ベースボール発祥国・USAに堂々と戦ったニュージーランドU-15代表
「世界を見た」オープニングラウンド 残り3戦で「勝ちに行く」ニュージーランドU-15代表たち