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
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


8月1日(月)、大会4日目を迎えた「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 inいわき」。事前の天気予報は曇り一時雨。が、いわき市平野球場の上空は奮闘を続けるニュージーランドU-15代表にとって、歴史的一戦を迎えるにふさわしい快晴に。そう、この日の対戦相手はBグループのWBSCランキング最上位、ベースボール発祥国のアメリカである。
すでに3連敗でスーパーラウンド出場への道は閉ざされているニュージーランドU-15代表だが、世界最強を争う一角であるチームの野球を真剣勝負を通じて感じ、学べるこの上ない機会。アメリカU-15代表チームの練習を食い入るように見つめ、少しでも何かを吸収しようと目を凝らす選手たちの目は、貪欲さと闘志に満ちていた。
その理由は2006年・第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)2次ラウンドで果敢にアメリカ代表に立ち向かった清水直行監督(当時千葉ロッテ)が送った激があった。「同級生なんだからUSAのユニフォームに負けるな!」


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


13時30分にプレーボール。1回裏・先発のキム・ミンジャエにアメリカU-15代表が襲い掛かる。先頭打者を四球で歩かせると、盗塁、タイムリーで先制打。その後もヒット・盗塁・タイムリーが続き、スコアボードにはいきなり「5」が刻まれた。
しかし、それでもニュージーランドU-15代表選手たちのモチベーションが下がることはいささかもなかった。2回表、6番のエリオット・ドミニクが詰まった内野ゴロに対し全力疾走しチーム初安打となる内野安打を奪取。その裏、ナカオ・タイチ、ロングスタッフ・リースの二遊間も併殺を狙い軽快な動き。惜しくも併殺はならかなったが、味方全員が笑顔でその動きを称賛する。
すると3回表にはこの日9番・レフトで先発出場のバシック・リアムが初球をレフトへ運ぶクリーンヒット。ますます盛り上がる一塁側ベンチ。そして「1つ三振を取る、1本ヒットを打つ、ということで、いけるぞ!というのが少しでも出てきてくれた」(清水監督)4回表。ついに彼らは大きな足跡を刻んだ。
ニュージーランドU-15代表は一死から4番のレピア・トュクテイフがヒットで出塁すると、ウッジャー・ジャレット ティモティも続く。この日初の連打で得点圏にランナーを進めると、二死一・三塁となったところで前の回からマウンドに上がっていた7番のレウガ・マックスウェルがタイムリー。試合の中では毎回失点を喫している0対9からの1点。だが、堂々と渡り合っての1点の価値はニュージーランド野球にとって限りなく大きいものである。
だが、この1点は同時にアメリカU-15代表の本気を引き出すことにもなった。ニュージーランドU-15代表は5回表にロングスタッフ・リースがチーム6本目のヒットを放つも堅い守備で得点はできず。投手陣も3投手が17安打16点を喫して試合は6回裏に3点を奪ったところで、大会規定15点差のコールドが成立した。
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


ただ、ニュージーランドU-15代表の立場に立てば試合内容も決して悲観するものではない。守備を「立て直す」とまではいかないが、四死球は6、失策はバッテリーエラーの2個のみ。最後に16点目を奪われたシーンもヒット性の打球をダイビングキャッチし、惜しくも犠牲フライとなったもの。最後まで戦う姿勢を崩すことはなかった。
試合後、清水直行監督は「今日は良かったでしょ!」と悔しさ半分、だが嬉しさをにじませながら第一声。「大会4日目にして気持ちでぶつかっていくということができました」そこには最後まで諦めない、やりぬく「KIWI野球」を4戦目にして具現化できた選手たちへの感謝の思いがこもっていた。
だからこそ、大事なのは次の試合。「順位決定ラウンドまでは中1日空きますので総力戦で行きます。今日の学びを少しでも次につなげられたら…」(清水監督)。 8月2日(火)13時30分からいわきグリーンスタジアムで行われるオープニング・ラウンド最終戦・チャイニーズ・タイペイ戦で、彼らはニュージーランドU-15代表の持てる力すべてを出し切ってアメリカ戦以上の内容と結果をつかみにいく。
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
ニュージーランドU-15代表
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金)12:00 パナマ 16 - 1 ニュージーランド
7月30日(土)10:00 ニュージーランド 3 - 11 メキシコ
7月31日(日)13:30 ニュージーランド 3 - 16 ベネズエラ
8月 1日(月)13:30 アメリカ 16 - 1 ニュージーランド
8月 2日(火)13:30 チャイニーズ・タイペイ 10 - 4 ニュージーランド
コンソレーションラウンド
8月4日(木)~8月7日(日)
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