アメリカ・マサチューセッツ州で開催されている「第41回 日米大学野球選手権大会」。13日の第2戦が雨で順延したため、予備日に設定されていた16日(日本時間17日)にフィットン・フィールドで大会4試合目が行われた。
前日の勝利で優勝へ王手をかけた侍ジャパン大学代表。3連勝で決めたいこの日は、アメリカ大学代表先発のG.DALATRIに4回までわずか2安打に抑えられる苦しい展開に。侍ジャパン大学代表の先発・東克樹(立命館大)も速球を中心に三振を奪い、スコアボードには「0」が並んだ。
援護したい打線は5回、この回からマウンドにあがったN.SPRENGELから2つの四球を選び二死1・3塁のチャンスを作ると、長沢吉貴(日本大)の放った打球は一二塁間を抜け、辰己涼介(立命館大)がホーム生還。ようやく1点をもぎ取った。先発の東はその後も安定した投球を見せ、7回5安打無失点11奪三振の力投でアメリカ打線を完璧に抑えた。
1点リードで迎えた8回、継投で逃げ切りたい侍ジャパン大学代表は、2番手に松本航(日本体育大)を送り出す。ところが、四球と安打でピンチを広げると5番G.KOCHにセンターへのタイムリーヒットを浴び試合は振り出しに。その後は両チームとも得点できず、1対1のまま決着は延長タイブレークに持ち込まれた。
今大会2度目の延長タイブレーク。先行のアメリカ大学代表は、S.WALKERが送りバントを試みる。しかしこの打球を処理した投手の齊藤大将(明治大)が痛恨の悪送球。ランナー2人が還り、3対1と勝ち越しを許す。代わった阪本大樹(関西大)はその後の打者を三者連続三振に切って取り、10回表を終えた。
2点を追いかける10回裏、先頭の長沢がバントで同点のランナーを得点圏に送るも後続が打ち取られ無得点。1対3で敗戦し、優勝の行方は第5戦に持ち越された。
東の好投に報いることができなかった侍ジャパン大学代表。17日19時(日本時間18日8時5分)からホルマン・スタジアムで行われる第5戦で3大会連続19度目の優勝を決め、8月20日から開催される「第29回 ユニバーシアード競技大会」へ向け弾みをつけたい。