10月27日、東京都港区で第9回BFA U-15アジア選手権に出場する侍ジャパンU-15代表の伊藤将啓監督(習志野市立第一中)、武田勝コーチ(元日本ハム投手/石川ミリオンスターズ ヴァイスプレジデント兼総合コーチ)、山田将義主将(私立駿台学園中)による記者会見が行われた。
大会は11月1日から5日(予備日6日)にかけて、静岡県伊豆市の志太スタジアムで行われる。
伊藤将啓監督「日本らしい足や小技を絡めていく」
――今の気持ちを教えてください。
伊藤「緊張している思いとワクワクしている思いがあります。2次合宿で気持ちを1つにして大会に向かいたいです」
――優勝するために必要なことはどんなことになるでしょうか?
伊藤「どうしてもパワーでは、特にチャイニーズ・タイペイや韓国に敵わない部分がありますので、日本らしい足や小技を絡めていくことが大切になるかと思います」
――投打の中心と考えている選手はいますか?
伊藤「投手は右の荻原吟哉(私立星稜中)と左の根本悠楓(白老町立白翔中)が中心になると思います。海外の打者に横の変化球はある程度対応されてしまうので、縦の鋭い変化球を持つ2人を軸に継投を考えています。野手は前回大会、長距離打者を多く選んでいただいたのですが、今回はオールマイティーな選手が多く、山田が長打も打てますし足もありますので、打線の中心として活躍してくれることを願っています」
――大会を通して伝えたいこと、成長して欲しいことはどのようなことでしょうか?
伊藤「当然やるからには優勝してアジアチャンピオンになることが1番大事です。自覚と責任を持って、選んでいただいた方やこれまで支えてくれた方に、結果として恩返しできればと思います。また貴重な国際大会で日本国内とやっている野球が違うことは、次へのステップに繋げる意味でも理解すべきことだと思います」
――大会への抱負をお願いします。
伊藤「軟式の中学球児18万人の代表として、夢と希望を与えられるような大会にしたいと思います。また、次の世代の子供たちが1つの目標としてもらえるような結果を出したいです」
武田勝コーチ「将来を見据えたコーチングを」
――どのようなことを重視して指導していこうとお考えですか?
武田「まずは選手たちと話し合うことを大事にして、僕自身が高校・大学・社会人・プロ・独立リーグで経験したことを含めながら、選手にとってやりやすい方向で指導していきたいです」
――国際大会で必要なことはどのようなことになるでしょうか?
武田「僕自身、国際大会の経験が無いので僕も緊張しています。今しかできないことを今後の野球人生に生かして欲しいというのが第一です。今後の財産になることですから、勝つことも大事ですが、選手たちには今後の目標設定など様々なものを見出して欲しいです」
――大会への抱負をお願いします。
武田「大会期間中は選手たちとしっかりコミュニケーションを取って、将来を見据えたコーチングをして、チームを全力でサポートしていきたいです」
山田将義主将「相手をかき回すような野球ができたら」
――U-12代表に続き2度目の侍ジャパンのユニフォームに袖を通してみた気持ちはいかがですか?
山田「3年前に侍ジャパンのユニフォームを着させていただいて、中学でもこのユニフォームを着ることができたので、よりいっそう気が引き締まっています」
――主将としてどのようにチームをまとめていきたいですか?
山田「全国各地からレベルの高い選手が集まっているので、全員の力を結集してアジアチャンピンを目指していきたいです」
――強豪と戦う中でどんなプレーを見せていきたいですか?
山田「韓国やチャイニーズ・タイペイには足や小技を使ってのスモールベースボールで勝っていきたいです」
――侍ジャパンU-12代表の経験が生きそうなこと、他の選手たちに伝えたいことはどんなことですか?
山田「チャイニーズ・タイペイや韓国は体のサイズも違ってパワーでは敵わないので、小さなプレーで相手をかき回すような野球ができたら勝てると思います」
――大会への抱負をお願いします。
山田「全国の数多くの中学球児の中から18人に選んでいただいたことに自覚を持ってプレーしていきたいです。18人で大会2度目のアジアチャンピンを取れるように頑張っていきたいです」
チームは今夜、開催地の静岡県伊豆市に入り10月28日から始まる二次合宿で大会に向けて調整する。