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東京ドームに場所を移し行われた2014 SUZUKI 日米野球の第2戦。投手戦だった12日の第1戦とは打って変わってこの日は点を取り合う試合展開となったが、計14安打8得点と打線が繋がりを見せた侍ジャパンが、8対4でMLBオールスターチームに勝利した。
MLBオールスターの先発は、凱旋登板となった岩隈久志。1イニング当たりの投球数がMLBの中でも3位の少なさという、勝負の早いタイプの岩隈に対し、侍ジャパンは積極的な打撃で活路を見出した。0対0で迎えた2回、二死走者無しの場面から、7番・松田宣浩(福岡ソフトバンク)が初球をレフト前に弾き返すと、続く銀次(東北楽天)も同じく初球を捉えて一、三塁のチャンス。ここで、この日初スタメンの9番・伊藤光(オリックス)が2ボールから、しぶとく二遊間を抜けるタイムリーを放ち、1点を先制。さらに、続く1番・柳田悠岐(福岡ソフトバンク)が、こちらも初球を捉えて、センター・ファウラーの頭上を越すタイムリー三塁打。いずれも早いカウントからの甘いボールを狙い打ちし、3点を先制した。
第1戦で当たりのなかった1番・柳田は、4回、8回にもタイムリーを放ち、計3安打4打点の大活躍。ファーストストライクのスイング率が60.7%(NPB4番目)という“超”積極的な柳田に引っ張られるように、チームは今大会初めての二桁安打をマークした。
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投げては先発・金子千尋(オリックス)が、シーズン中と変わらぬ落ち着いた投球でMLBオールスター打線を翻弄。援護点をもらった直後の2回裏に5番・モーノーに2ランを浴びると、続く3回裏にも1点を失ったが、それ以外は持ち味である多彩な変化球を駆使して、5回67球を投げて3失点で降板。対峙した打者20人に対し、初球がボールから入った打者が半数の10人を数えるなど、少しボール先行気味ではあったが、12日の試合で計2三振のみだった強力打線から5つの三振を奪うなど、今季5冠の実力をいかんなく発揮した。
2014 SUZUKI 日米野球
試合日程・結果
- 11/10(月)侍ジャパン 0 - 1 福岡ソフトバンク・北海道日本ハム連合
- 11/11(火)阪神・巨人連合 7 - 8 MLBオールスターチーム
- 11/12(水)侍ジャパン 2 - 0 MLBオールスターチーム
- 11/14(金)MLBオールスターチーム 4 - 8 侍ジャパン
- 11/15(土)侍ジャパン 4 - 0 MLBオールスターチーム
- 11/16(日)MLBオールスターチーム 6 - 1 侍ジャパン
- 11/18(火)侍ジャパン 1 - 3 MLBオールスターチーム
- 11/20(木)MLBオールスターチーム 4 - 6 侍ジャパン