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「ひかりTV 4K GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の第2戦が3月11日(水)、東京ドームで行われ、侍ジャパンは2対6で欧州代表に敗れ、1勝1敗で今大会を終えた。
マークウェル(オランダ)、松葉貴大(オリックス)の両左腕の先発で始まった一戦。先手を奪ったのは、第1戦同様に欧州代表だった。2回裏、先頭の4番・サムス(オランダ)が四球で出塁すると、1死一塁から6番・キアリーニ(イタリア)が三塁線を破るタイムリー二塁打、2死二塁からは8番・オチョア(スペイン)がライト線を破るタイムリー二塁打を放って2点を先制。さらに3回裏2死一、二塁の場面で、5番・デカスター(オランダ)が左中間スタンドへ特大の3ランを放ち、序盤で5点のリードを奪った。
対する侍ジャパンは、6回表に山田哲人(東京ヤクルト)がバックスクリーンの右へ放り込むソロ本塁打で1点を返すと、さらに1死二、三塁から銀次(東北楽天)の内野ゴロの間にもう1点。3点差に詰め寄り、前夜と同じ逆転劇へ期待が高まった。しかし、「なかなか打線が繋がらなかった」と小久保裕紀監督。7回、8回と連続で先頭打者を出しながらも無得点に終わると、8回裏に松井裕樹(東北楽天)が犠牲フライを打たれ、逆に点差を広げられる苦しい展開。欧州代表の6本を上回る計8本のヒットを放った侍ジャパンだったが、相手の4投手の継投の前に攻め切れず、2対6でゲームセットとなった。
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3月11日、東日本大震災の復興試合の意味合いもあった一戦に、「今日は野球界のみならず日本国にとって特別な日。とにかく勝とう、とにかく勇気づけられるプレーをしようという思いで戦った。細かい反省点はいろいろとありますけど、今日はとにかく勝ちたかったというのが正直なところ。非常に悔しいです」と小久保監督。同じく「今日は何が何でも勝ちたかった」と悔しさを滲ませた嶋基宏選手(東北楽天)は、「正直、僕自身にも隙があった」と反省の弁。だが、「今日負けたことで、もう一度気を引き締めてシーズンに臨むことができますし、秋の『プレミア12』に向けても、気を引き締めて戦えると思います」と、11月の“本番”へ向けて決意の言葉を口にした。
一方、前夜のリベンジに成功した欧州代表のスティーブ・ヤンセン監督は、「この2試合、いろいろと調整が難しい部分もあったが、最後に良い成果が出た。今日はみんなが良いパフォーマンスを見せてくれた。守備も良く、打線も良い所で打てた。とても良い試合運びができた」とチームを賞賛。決勝の3ランを放ったデカスター選手は、「とても良い気分。チャンスがあればまた欧州代表チームを再結成したい」と笑顔を見せていた。