8月30日(火)~9月4日(日)に台湾・台中で開催される「第11回 BFA U-18アジア選手権」に出場する侍ジャパンU-18代表が23日、千葉県内にて合宿をスタートさせた。
21日に発表された18名のうち、夏の甲子園ベスト4チームに所属する4名(今井達也、入江大生、九鬼隆平、松尾大河)を除く14名がこの日の昼にホテルに集合。昼食後、侍ジャパンの練習着でグラウンドに場所を移すと、入念なウォーミングアップからキャッチボール、投内連係、ノックにフリー打撃、さらに投手陣はブルペンに入って投球練習を行うなど約3時間、精力的に汗を流した。
夏の甲子園でも注目を集めた、寺島成輝(履正社)、藤平尚真(横浜)、高橋昂也(花咲徳栄)の3投手が次々とブルペン入り。旧知の藤平と語り合う場面も多かった寺島が、「甲子園の前と後では話せることも多くなって楽しかった」と振り返りながら、「いろいろな考えがあって勉強になる。でもその中で自分の持っている考えもしっかり話して行きたい。優勝を目指して全力で頑張りたい」と目を輝かせれば、甲子園での2回戦負けから「もっとストレートの質を上げたい」と新たなテーマを持って合宿に合流した藤平は、「いつも着ているユニフォームとは、また重さが違う。一番を目指してやっていきたい」と意欲十分。この日、一番乗りでブルペンに入って気迫のこもったボールを投じた高橋も、「少しでもチームの力になれるようにしっかりと自分の投球をして、勝ちにこだわってやっていきたい」と力を込めた。
チームを率いる小枝守監督は、合宿初日のテーマに「できるだけコミュニケーションを取るように」と掲げていたが、緊張感のある中にもお互いに声をかけ、練習中からチームとしての一体感を垣間見せた若き侍たちに「和気あいあいとやってくれて、連係もスムーズだった。いい出だしだったと思います」と笑み。“二刀流”として期待の藤嶋健人(東邦)も、「自分の高校とは違った雰囲気の中で練習できて、今日だけでもいろいろと発見があった。いい一日だったと思います」と心地よさそうに汗を拭った。
また、唯一今夏の甲子園に出場しなかった島孝明(東海大市原望洋)は、「みんなよりも頑張らないといけない」とブルペンでメンバー中最多の81球を投じて最速153km/hのストレートを猛アピール。24日には甲子園4強メンバーが合流するが、今後はチーム内での競争も激しくなってきそうだ。
「守備を見てもみんなレベルが高い。投手陣も非常に雰囲気を感じた。木のバットでも変な打ち方でバットを折った選手が一人もいなかった」と手応えを話した小枝監督。今合宿では大学チームとの練習試合2試合、さらに27日には侍ジャパン大学代表との壮行試合(18時開始、QVCマリン)を予定。若き侍たちのハツラツとしたプレーを期待したい。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
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QVCマリンフィールド
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