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8月30日(火)~9月4日(日)に台湾・台中で開催される「第11回 BFA U-18アジア選手権」に出場する侍ジャパンU-18代表が25日(木)、東京都内で早稲田大学と練習試合を行い、5対4で“白星発進”を決めた。
今チーム初実戦のマウンドに上がったのは、寺島成輝(履正社)。小枝守監督から「一番ウズウズしていたから」と先発に使命された左腕は、立ち上がりから自慢のストレートを繰り出すも、「高校生なら空振りを取れていたボールがファウルやヒットにされた。マウンドに慣れない部分もあった」と、先頭打者に粘られた末に四球を許すと、自らのけん制悪送球で無死3塁とされ、続く2番打者にライト前タイムリーを許し、いきなり1点を失う展開となった。
しかし、その悪い流れを4番がひと振りで変える。1回裏、1死後に2番・伊藤優平(八戸学院光星)の四球の後、3番・鈴木将平(静岡)がレフト前へ綺麗に弾き返して1、2塁とすると、4番に座った九鬼隆平(秀岳館)が、「若干、詰まったと思ったんですけど、バットに乗った感じはあった」と早稲田大の先発・小島和哉(浦和学院卒)のストレートを捉えてレフト越えの3ラン。すぐさま逆転に成功した。
先発の寺島は2回にも1点を失ったが、3回は無失点で切り抜け、計3イニングを3安打2失点で後続へバトンタッチ。4回から2番手でマウンドに上がった早川隆久(木更津総合)も、いきなり1安打2四球からワイルドピッチで1点を失ったが、それ以降は落ち着いた投球で無失点に抑え、同じく計3イニングを投げて2安打1失点で繋いだ。
投手陣で光ったのは3番手で登板した堀瑞輝(広島新庄)だった。9回に1点を失ったが、捕手の九鬼が「スライダーが素晴らしかった」と振り返った通り、切れのある変化球で三振の山を築き、計3イニングを投げて3安打2四球ながら計7個の三振を奪った。
打線は、3対3同点とされた4回に9番・佐藤勇基(中京大中京)の犠牲フライで勝ち越すと、8回にも相手のミスから1死3塁のチャンスを掴み、7番・入江大生(作新学院)の犠牲フライで5点目を奪取。結果的にこれが決勝点となった。
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試合を終えた小枝監督は、「投手は丁寧に投げようとし過ぎる面があった。攻撃ではもう少し走る場面やヒットエンドランなどの作戦を使いたかった」と反省点を挙げたが、「(投手陣は)2イニング目からは落ち着き始めた。いい経験ができたと思う」、「九鬼は木のバットに対応しているということを証明した。3番の鈴木も非常にシュアなバッティングをする。打線の軸が落ち着いてきた」と投打の収穫に笑顔を見せた。
今チームの初戦白星発進に選手たちの表情も明るく、2打席目以降も外野へ鋭い当たりを飛ばした九鬼が「金属バットよりも木製の方が振りやすい感覚がある」と語れば、この日2安打を放った鈴木も「バットの芯にしっかりと当たっていましたし、逆方向にも飛ぶのは調子のいい証拠です」と胸を張った。
試合終了後にはタイブレーク方式での攻撃練習を計3イニング行い、さらに特守などの練習で汗を流した侍ジャパンU-18代表。明日26日(金)も大学生チームとの練習試合を行う予定で、27日(土)には侍ジャパン大学代表との壮行試合(QVCマリンフィールド、18時開始)に臨む。アジア制覇へ向けて、若き侍たちが急ピッチながら着実に準備を進めている。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
侍ジャパンU-18代表の監督、コーチが決定壮行試合
8月27日(土)「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」
QVCマリンフィールド
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