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今年8月20日から29日まで、チャイニーズ・タイペイ、台北市で開催される「第29回ユニバーシアード競技大会」において、連覇を狙う侍ジャパン大学代表・本大会登録22選手を決める最終選考合宿。32選手が参加しての合宿2日目の3月22日は、バッティングパレス相石スタジアムひらつか(神奈川県平塚市)において、社会人・JFE東日本のオープン戦2試合が行われた。
10イニング制の第1試合で目だったのは投手陣。侍ジャパン大学代表候補の先発を任された松本航(日体大3年)は立ち上がり、制球に苦しみ3四球で二死満塁のピンチを招くものの、最後は140キロのストレートで空振り三振を奪取。続く2回も無失点で切り抜ける。
その後も、伊藤将司(国際武道大3年)、阪本大樹(関西大4年)、齊藤大将(明治大4年)、森下暢仁(明治大2年)、東克樹(立命大4年)、津森宥紀(東北福祉大2年)と、侍ジャパン大学代表候補は7人の投手リレーでJFE東日本打線をわずか1安打に抑えこんだ。中でも4回から3番手で登板した阪本は四者三振を奪うなど、2イニングをパーフェクト。また、10回に登板した津森もサイドハンドから高めの速球で2三振を奪った。
なお、第1試合の打線は8安打を放ったものの散発。国際試合では必須の犠打は3つ決めるなど、スコアリングポジションに再三ランナーは送ったものの、あと一本が出ず。試合は0対0の引き分けに終わっている。
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
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第2試合は序盤から先行を許す苦しい展開。2回には先発の青島 凌也(東海大3年)が守備陣のミスからタイムリーを許し2失点。5番手の栗林良吏(名城大3年)も148キロをマークしたもののバッテリーミスで失点と、随所に細かなミスが目立った。攻撃では7回に逢澤崚介(明治大3年)がライトへ放った2ランホームランなどで3得点を奪ったが、投手陣の失点が大きく3対9で敗戦となった。
侍ジャパン大学代表・善波達也監督は、この2試合を振り返り、「各投手には高低や緩急など、こちらが求めているものを伝えていたのですが、その期待に応えてくれました。打線は今日は打席数などをなるべく均等に与えることを意識したため、結果は気にしていませんでした」と総括。その上で「まずは投手陣を中心に失点を計算できる布陣にしたい。そのなかで得点力を上げるために、今年のチームは走れる選手が結構いるので、機動力を活かした野球をしていきたいです」と「日本に持って帰る」と強い決意を示す金メダル獲得へのチームコンセプトを語っている。
最終選考合宿の日程は翌23日まで残っているものの、最終日は選手個々のメディカルチェックなどに充てられるため、全員が集まっての最終選考会はこの日限り。善波監督は最後の全体ミーティングで32人に「代表に選ばれた選手は、かなりのハードスケジュールをこなさなければいけないし、台湾はかなり暑くなるのでスタミナを付けてきてほしい」と、来る戦いへの奮起を促した。
なお、32選手はこの後、各連盟に戻って春季リーグ戦を戦い、侍ジャパン大学代表の22選手は6月前後をメドに発表予定。その後、22名は7月10日(木)から22日(木)の間、アメリカで開催される「第41回日米大学野球選手権大会」を戦いながらチームの熟成度を高め、チャイニーズ・タイペイで行われるユニバーシアードの本番に臨むことになる。