8月25日、侍ジャパン大学代表が台湾・台北市立天母棒球場で第29回ユニバーシアード競技大会のスーパーラウンド初戦を韓国と戦い、2対1で競り勝った。
流れを変えた連続三振
スーパーラウンドの初戦は、予選ラウンドAグループで開催国・台湾との激闘を制して勝ち上がった韓国と対戦。初回に先発・青島凌也投手(東海大)が連打を浴びて、いきなり失点を喫した。
だが、2回に渡邊佳明内野手(明治大)の同点タイムリーで追いつくと、その後は投手戦となった。
その膠着した展開を6回から2番手としてマウンドに上がった森下暢仁投手(明治大)が変えた。前回登板のアメリカ戦では先発して3回3失点と結果を残せなかったが、中1日を挟んで修正。
この日は低めに変化球も決まりストレートにも力強さが戻ってきた。そのコンビネーションで6回を三者連続三振に抑えると、その裏に大平達樹内野手(桜美林大)が韓国の先発右腕・SEOL Jaemin投手からレフトフェンスを超えるソロ本塁打を放って勝ち越し。さらに7回も森下の勢いは止まらず再び三者連続三振を奪った。
これで流れを掴むと、8回・9回は今大会3試合目のリリーフ登板となる松本航投手(日本体育大)が韓国の反撃を許さずに試合を締め、2対1の投手戦を侍ジャパン大学代表が制した。
次戦は、26日のスーパーラウンド第2戦でAグループ1位通過のチェコと台北市立天母棒球場で日本時間19時半(現地時間18時半)から戦う。
監督・選手コメント
善波達也監督
「大平の本塁打が効果的でした。リリーフした森下と松本も前回よりも良い投球内容でした。アメリカ戦の森下は初登板の緊張感からか、上体も球も高かったのですが、今回は低めにばっちり修正していましたね。(大会中盤だが)選手の疲労はトレーナーさんがケアしてくれているのであまり無いと思います」
森下暢仁投手(明治大)
「前回、自分が試合を作れなかったので、任された場面で結果を残そうとマウンドに上がりました。変化球もストライク先行できて、ストレートも浮かなかったので今日は良かったです」
大平達樹内野手(桜美林大)
「初回に自分の走塁(捕手による牽制死)でチャンスを潰してしまっていたので、取り返そうと思いきり振りました。風もあったので“入ってくれ”と願いながら走りました。(本職の捕手ではない一塁手としての出場が続くが)捕手だと投手のことを第一に考えますが、一塁手をやることで周りが見えて打撃にも集中できています」
第29回ユニバーシアード競技大会
大会期間
2017年8月20日~8月29日
予選ラウンド(グループB)
8月20日(日)12:00 ロシア 0 - 19 日本
8月22日(火)12:00 日本 7 - 2 メキシコ
8月23日(水)12:00 日本 11 - 5 アメリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月25日(金)12:00 日本 2 - 1 韓国
8月26日(土)19:30 チェコ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
準決勝
8月28日(月)19:30 日本 4 - 0 韓国
決勝戦
8月29日(火)19:30 日本 10 - 0 アメリカ
開催地
台湾(台北)
参加国
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、フランス
グループB
日本、アメリカ合衆国、メキシコ、ロシア