8月28日、侍ジャパン大学日本代表は台湾・台北市立天母棒球場で第29回ユニバーシアード競技大会の準決勝を韓国と戦い、4対0で快勝。2大会連続金メダルまで、あと1勝とした。
東と小畑のコンビネーション冴える
打った瞬間、本塁打と分かる当たりだった。
侍ジャパン大学代表は初回に2死満塁のチャンスを生かせなかったが、2回に今日7番に入った守備の要・小畑尋規捕手(立正大)が、韓国のエース左腕チェ・チェフン投手の甘く入ったストレートを見逃さずに振り抜くと、打球はレフトフェンスを悠々と超えた。 この女房役の援護に先発した侍ジャパン大学代表のエース左腕・東克樹投手(立命館大)もさらに勢いに乗り、5回まで9三振を奪う。
こうして試合の主導権を掴むと、5回には今大会絶好調の中川圭太内野手(東洋大)、6回には守備での活躍も光る熊谷敬宥内野手(立教大)にもタイムリーが飛び出し、リードを4点に広げた。
東は「小畑を信頼して、その指示通り投げました」と抜群のコンビネーションで8回無失点11奪三振と、完璧に近い内容でマウンドを降りた。
そして9回は阪本大樹投手(関西大)が2死を取り、その後2四死球を与えたところで最後は齊藤大将投手(明治大)が締めて、試合終了。
侍ジャパン大学代表が攻守で隙を見せずに、韓国に4対0で快勝。29日の決勝戦(台北市立天母棒球場/18時半※日本時間19時半試合開始)で2大会連続の金メダル獲得をかけてアメリカと戦うこととなった。
監督・選手コメント
善波達也監督
「東はイニングの先頭打者を出さなかったことが安定した投球に繋がりました。小畑はまずリードを褒めたいです。そして、素晴らしい先制の一発を打ってくれました。明日もみんなで力を合わせて、試合が終わったらぶっ倒れるくらいに声出して動き回りたいです」
小畑尋規捕手(立正大)
「相手投手のイメージはできていたので、ストレート一本に絞っていました。打った瞬間は気持ち良かったです。前回、韓国と戦った時のデータを使ってサインを出し、その通りに東が投げてくれました。日本に金メダルを穫って帰るだけなので、今の勢いのまま全力でアメリカにぶつかっていきたいです」
東克樹投手(立命館大)
「小畑と同じ部屋なのですが、毎日毎日夜遅くまで相手チームの分析をして、それをノートにぎっしり書いてくれているので、本当に良い女房役です。自分はサインが出たところに投げるだけ。最高の捕手です。明日も投げられる体力は残っているので万全の調整をしていきたいです」
第29回ユニバーシアード競技大会
大会期間
2017年8月20日~8月29日
予選ラウンド(グループB)
8月20日(日)12:00 ロシア 0 - 19 日本
8月22日(火)12:00 日本 7 - 2 メキシコ
8月23日(水)12:00 日本 11 - 5 アメリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月25日(金)12:00 日本 2 - 1 韓国
8月26日(土)19:30 チェコ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
準決勝
8月28日(月)19:30 日本 4 - 0 韓国
決勝戦
8月29日(火)19:30 日本 10 - 0 アメリカ
開催地
台湾(台北)
参加国
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、フランス
グループB
日本、アメリカ合衆国、メキシコ、ロシア