11月1日から5日にかけて行われる「第9回 BFA U-15アジア選手権」に向けて、侍ジャパンU-15代表が開催地となる静岡県伊豆市の志太スタジアムで2次合宿を開始。この日は第12回U-15全国KWB野球秋季大会男子の部優勝の千葉ファイターズと練習試合2試合を行い、収穫と課題が出る充実した初日となった。
伊藤監督「ある程度の構想は見えてきました」
天候不順が心配されていたが、練習試合の開始時間を早めたことにより、予定通りに練習試合2試合を消化できた。ただ2試合14回で無得点5失点(0対1、0対4)の結果に終わった。
試合後、伊藤将啓監督は開口一番「厳しいですね」と話した。まず課題に挙がるのは、大会球と人工芝への対応だ。この日の試合では内野の後ろに落ちた打球の球足が伸びて外野の間を抜かれる場面が第2試合で2度あり、それぞれ失点に繋がってしまった。
また打線も伊藤監督が「打つべきボールを打たず、打つべきボールでない時に打ちに行ってしまいました」と苦言を呈した。
一方で、この時期に練習や試合を開催地となる球場で行っているのは日本のみ。そのホームアドバンテージを活かすためにも、残り3日の合宿で適応を深めていきたい。
投手陣に関しては「計算している投手陣に関しては状態が良いです」と伊藤監督が語るように、各自が雨天の中でもコントロール良くキレの良い球を投じて、強豪・千葉ファイターズ打線を抑えていた。
また、1番を任され功刀史也外野手(南アルプス市立白根巨摩中)が50m6秒2の俊足を生かして二盗・三盗を決め、3番を任された内山壮真捕手(私立星稜中)を遊撃手として起用するなど、幅の広い戦い方の準備もできている。
「今日である程度の構想は見えてきました」と伊藤監督。収穫と課題を生かして、大会本戦に向けて調整は続いていく。
選手コメント
功刀史也外野手
「初めてこのユニフォームを着て緊張が凄かったです。今日はミスも出てしまいましたが、大会でなくて良かったです。人工芝で湿っていると球足が速くなります。すごい選手ばかりなので、最大限の力を出していきたいです」