11月22日、U-15アジアチャレンジマッチ2017(11月24日から26日)に出場する侍ジャパンU-15代表が開催地の愛媛県松山市に集合。この日は、松山坊っちゃんスタジアム室内練習場で直前合宿を行った。雨天のため屋外での練習はできなかったが、清水隆行監督(元巨人外野手)らの指導陣に加え、プロ野球での経験が豊富な臨時コーチ3名も加わり、有意義な時間を過ごした。
惜しみなく技術や経験を伝授
午前中に宿泊先のホテルに入った選手・スタッフたちは、支給用具の確認や写真撮影を行った後、午後から練習を行った。この日の練習と23日の公式練習には、日米通算93勝を挙げた高橋尚成氏(元巨人、メッツなど投手)、NPBで長年プレーした加藤健氏(元巨人捕手)と古城茂幸氏(元日本ハム、巨人内野手)が臨時コーチとしてチームを指導。選手たちのプレーや積極的な質問に対して、長年の選手生活で培った技術や経験を具体的に惜しみなく伝え、選手たちは聞き入った。
高橋氏の指導を受けた左腕・安達壮汰投手(志村ボーイズ)は「チェンジアップを生かすには、右打者アウトコースへのストレートが大切」と教わったと言い、加藤氏の指導を受けた中井大我捕手(浦和リトルシニア)は「特に印象的だったのは、準備と予想の仕方です。普段とは違った学びがありました」と充実の表情で語った。
主に守備の指導に当たった古城氏は「今すぐ試合で生かすのは難しいでしょうが、今後さらに良くなるようワンポイントアドバイスをしました」と話し、足の運びの大切さなどを説いていた。
また、練習後には株式会社明治の栄養管理士・高梨麗氏による栄養講習も行われ、全選手と父兄が受講した。大谷翔平投手(日本ハム)ら侍ジャパントップチームの選手の事例も交えながら、日常生活や試合前後の栄養補給の大切さを学んだ。
23日は午前中に公式練習を行う。夜にはオーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、松山市選抜の選手たちと開会式・レセプションパーティーで交流を図り、24日16時半開始予定の松山市選抜戦に臨む。
監督・選手コメント
清水隆行監督
「実際にプレーを初めて見て、レベルが非常に高いですね。室内ですが、いい練習ができました。(臨時コーチも加わり、選手も積極的に質問していた)それが僕の求めるところでした。今日言われたことがすぐにできるわけではないですが、数年後に生きてくれればと思います。明日は屋外でしかできないことを確認していきたいです」
南雲壱太主将(浦和リトルシニア)
「初日ですが、後半にはもうみんなで声を掛け合う雰囲気になれました。臨時コーチの方々には、さらにもう1つ上のレベルことを教えてもらいプラスしかなかったです。(この日主将に任命され)主将をするのは初めてなのですが、みんなが積極的に何事もやってくれるので、助かっています」