6月28日、第42回 日米大学野球選手権大会(7月3~9日/アメリカ)と第29回 ハーレムベースボールウィーク2018(7月13~22日/オランダ)に向けた侍ジャパン大学代表直前合宿が、神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで始まった。
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結団式、稲葉監督激励
22日から24日まで行われた選考合宿で50名から24名に絞られた精鋭たちが集結。まずは結団式が行われて、全選手・帯同スタッフの挨拶があり、その後に各種注意事項の確認などが行われた。また、今回は全選手に小さなノートを配布。生田勉監督は、毎朝の体重や試合時のサインをノートに書き写すことや、「気づいたことのメモをして、今後の野球人生の財産にしてください」と利用法を選手に伝えた。
そして、全体練習開始前には侍ジャパントップチームの稲葉篤紀監督が選手たちの激励に訪れ、結束力の強化と、そのためのコミュニケーションの必要性を説き、最後は全選手1人ずつと固く握手を交わした。
連携深める
この日は投内連携、シートノック、牽制やバントシフトのサイン確認、ワンバウンド送球の捕球・タッチ練習、シート打撃といった実戦的な連携の構築・強化に多くの時間を割いた。特にシート打撃では得点圏に走者がいる際の打撃や走塁を細かく確認や助言をして、各野手の特徴や適した得点法を見定めていた。
また生田監督は天然芝への対応も課題に挙げる。打球の勢いが弱まることや不規則なバウンドになることを見越し、大股となってしまっている足の運びの修正や切り返した際の捻挫の防止、二遊間の一歩目の動きなどをミーティングや練習を通して共有していくという。
そして、主将の辰己を中心に、始動初日とは思えない明るさと活気に包まれているのも印象的だった。
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大学代表は、直前合宿残り2日で29日に三菱日立パワーシステムズ(12時30分開始予定)、30日に東芝(12時開始予定)と練習試合を行う予定となっている(会場はすべてバッティングパレス相石スタジアムひらつか)。
監督コメント
トップチーム・稲葉篤紀監督
「皆さん元気があって、若さを全面に出したハツラツとした雰囲気で練習していましたね。(選手たちには)私がJAPANで大事にしているのは、各チームから選手が来ている中で遠慮をなくし、そのためにコミュニケーションを取って結束力を持って戦って欲しいと伝えました。みんなで意見を言い合える環境づくりをすれば、チーム力はどんどん上がっていくと思います」
大学代表・生田勉監督
「ノートは“やらせる”のではなく彼らが“やりやすい”よう、それぞれの名前が書かれたノートを持って来ました。きっかけを作った時に能力の高い選手が、どういった反応するのかを見ていきたいです。今日の段階では(細かくメモする選手の姿があり)良い方向に行っていました。監督として選んでいただいた時点からスタッフと密なミーティングもしてきているので、理想的なチームができると思います」
第42回 日米大学野球選手権大会
第29回 ハーレムベースボールウィーク
大会期間
2018年7月13日~7月22日
7月13日(金)21:00 日本 1 - 0 イタリア
7月14日(土)18:00 チャイニーズ・タイペイ 0 - 1 日本
7月16日(月)2:00 キューバ 1 - 7 日本
7月17日(火)2:00 日本 6 - 1 ドイツ
7月19日(木)2:00 オランダ 3 - 5 日本
7月20日(金)22:00 日本 8 - 1 チャイニーズ・タイペイ
7月22日(日)21:00 日本 5 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)
開催地
オランダ(ハーレム)
出場する国と地域
日本、キューバ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、ドイツ