7月1日、第30回 ハーレムベースボールウィーク2022(オランダ/7月8日から15日)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」大学代表の直前合宿が、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで始まった。
この日は12時半から結団式を行い、活動時の注意事項の伝達や全スタッフ・全選手による挨拶が行われた。その席で大久保哲也監督は「久々の国際大会にワクワクしています。一致団結して必ず優勝しましょう。野球界を活気づけていきましょう」と選手たちに語りかけた。
13時前から練習を開始。アップを済ませた後はシートノックを行い、その後はサインプレーやバントシフトの確認を入念に行った。本職ではないポジションを守る選手が数名おり、本職は二塁手の林琢真(駒澤大)が外野を守る場面などもあった。
最後は、投手陣は翌日の練習試合に向けて投球練習(希望者のみ)、野手陣はフリー打撃で調整し、機器を使用してスイングと打球の速度を測定した。
この測定では廣瀬隆太(慶應義塾大)が打球速度で脅威の162キロを計測。筑波大で動作解析などの研究を行う川村卓コーチは「置きティーでこの速度はすごいですね。NPBでも上位のレベル。なかなか出ない数字です」と驚いた。
主将の山田健太(立教大)を中心に、結成初日とは思えない積極的なコミュニケーションも至るところで見られ、充実した初日となった。
2日目となる7月2日は13時から同球場でENEOSと、代表結成後初となる練習試合を行う。
選手・監督コメント
大久保哲也監督
「実戦から離れている選手も多かったので状態の確認をしました。(所属チームで三塁手を務める選手がいないが)守備の良い選手がほとんどなので、打線や相手投手との兼ね合いを見て流動的にと考えています。侍ジャパンとして久々の国際試合なので優勝して勢いをつけたいです」
山田健太(立教大)
「初めてユニホームを着て、ついに始まるなという気持ちです。主将として優勝のみを目指しているので、少しでも早くチームを1つにしたいです。野球をしていて楽しいメンバーですが、すごい選手だけでは勝てないのが野球です。一人ひとりが役割を徹底していかないといけません」
廣瀬隆太(慶應義塾大)
「もともと夢見てきたユニホームなので光栄です。打球速度は自信のある部分なので嬉しいです。すごい選手たちばかりなので毎日刺激を受けていて、特に蛭間さん(早稲田大)にはよく打撃の話を聞いているので同じグラウンドでともに戦えるのが嬉しいです」
林琢真(駒澤大)
「代表入りの報告を受けた際は嬉しいという気持ちとともに落選した選手の分までという気持ちになりました。侍ジャパンのユニホームは、自覚と責任を自然と感じさせるユニホームです。ノックでセンターを守ったのは人生初だったので、杉澤くん(東北福祉大)に教えてもらいました。良い意味での使いやすい選手になっていきたいです」