侍ジャパン代表選手×高校野球/筒香嘉智選手 1年生から横浜の主軸に抜擢!高校通算69HRを放ったハマのゴジラ
2015年8月24日
セ・リーグを代表するスラッガーとして大きな成長曲線を描いている筒香嘉智(横浜DeNAベイスターズ)。現在、打率.326、本塁打18、打点71を記録(2015年8月19日現在)。昨年からブレイク中の筒香に対して、ファンは「ハマのゴジラ」と呼ぶ。それは高校時代からの異名でもあった。
中学時代、大阪の堺ビッグボーイズでプレーしていた筒香は、関西の強豪校からも誘いがあったが、選んだ先は神奈川の横浜高校。
筒香は高校入学後すぐに、練習試合にも出場。打席に立った際の雰囲気は、とても1年生とは思えないほど堂々とし、威圧感を与えるバッターだった。筒香が入学した2007年の夏は、神奈川大会準決勝で東海大相模に4対6で惜敗。それでも、新チームとなり、秋の大会が始まると、チームは県大会で優勝。さらに関東大会も制して、第38回明治神宮野球大会に出場した横浜。筒香は、この頃になると入学時よりもずっと引き締まった体格となって、3番サードのレギュラーで活躍。チームの準優勝に大きく貢献した。
翌春、第80回記念選抜高等学校野球大会に出場すると、3番・筒香は、初戦の北大津戦の第2打席でレフトへの二塁打を放ったが、この試合は、4打数1安打に終わり、チームも2対6で敗戦。高校時代で最も苦しんでいた時期であったように思われる。 それでも、第90回南神奈川大会では、横浜は安定した試合運びで、2年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。筒香も7番と打順を落としながらも、結果は残し続けた。迎えた第90回全国高等学校野球選手権記念大会では、バッティングの調子を取り戻した筒香は、初戦の浦和学院戦の第1打席で、まずは、右越え2ランを放ち、先制に成功。さらに、第4打席でも、レフトへタイムリーを放って、2安打4打点の活躍をみせる。
2回戦から、4番を任されるようになった筒香は、広陵との一戦でも、2安打2打点。3回戦・仙台育英戦でも2安打と好調をキープ。さらに、準々決勝の聖光学院戦では、3対1とリードした5回裏に、カーブを捉えて、ライトスタンドへの本塁打を放つと、続く6回にも二死満塁の場面で打席が回ると、今度は、1ストライク2ボールから4球目に外角直球を捉えて、ライトスタンドへの満塁ホームランを放った。この後の第5打席でも、レフトへの二塁打を放つなど、3安打8打点の大活躍をみせた。しかし、準決勝の大阪桐蔭戦では4対9で敗退。ベスト4で終わったものの、筒香は、毎試合ヒットを放ち、さらに3本塁打と、自身の力を存分にアピールした大会となった。
翌年、3年生になった筒香は、ある練習試合でスカウトから注目を集めることになる。2009年5月30日、横浜はその年の選抜準優勝の花巻東と練習試合を行っていた。花巻東のエース・菊池雄星(埼玉西武ライオンズ)は、すでにドラフト1位候補として注目されていたが、その菊池と筒香との対決を一目見ようと、NPB、MLBの各球団のスカウトが多く詰めかけた試合となった。筒香はこの試合の3日前に高熱を出して練習を休んでいたが、志願して試合に出場。
そして、試合では、4回に菊池が投じたカーブを見事に捉え、高校通算55号のホームランを放った。この一発で筒香の評価は急上昇。その後は、横浜の練習試合では、筒香を見るために、スカウトが集まるようになり、そのたびに本塁打を放つなど、大きな注目を集めるようになる。6月14日の銚子商と二松学舎大附とのダブルヘッダーでも、2本塁打を放って、通算61本塁打に到達。松井秀喜氏の高校通算60本塁打の記録を抜くと、その後も順調に結果を残し、好調の状態で最後の夏に臨んだ。
夏の神奈川大会2回戦・横須賀明光戦では、3番サードで出場した筒香は3安打5打点を叩きだすと、3回戦の横須賀総合戦では高校通算68号。さらに、4回戦の相模原総合戦では高校通算69号本塁打を含む、4打数4安打4打点の活躍をみせ、5回戦進出を決めた。しかし、準々決勝の横浜隼人戦では延長戦で敗れ、筒香もノーヒットで終わるなど、悔しい幕切れとなった。
その後、引退後のドラフト会議で、横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)にドラフト1位指名を受け、2010年に入団。
筒香は、入団2年目に8本塁打、3年目は10本塁打と順調に本塁打数を積み重ねるが、プロ入り4年目となった2013年は一軍出場23試合に終わる。しかし、2014年には打率.300、22本塁打とブレイクするなど、今季も順調なペースで本塁打を量産している。それでも、筒香はまだ進化の途中だ。侍ジャパンの主軸として、今秋WBSCプレミア12での活躍が期待される。
- 8月26日(火) トップチーム選手の高校時代、西川遥輝選手
- 8月24日(月) トップチーム選手の高校時代、筒香嘉智選手
- 8月18日(火) トップチーム選手の高校時代、山﨑康晃選手
- 8月17日(月) トップチーム選手の高校時代、藤浪晋太郎選手
- 8月16日(日) トップチーム選手の高校時代、大谷翔平選手
- 8月15日(土) トップチーム選手の高校時代、山田哲人選手
- 8月14日(金) 2014年U-15代表選手の現在地
侍ジャパンU-18代表 2015
U-18代表 選手一覧
U-18代表 選手紹介
U-18代表 対戦国紹介
第27回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ
- 8月28日(金)18:00 舞洲BS 日本 14 - 0 ブラジル スコア詳細 試合レポート
- 8月29日(土)17:30 舞洲BS 日本 3 - 0 アメリカ スコア詳細 試合レポート
- 8月30日(日)17:30 舞洲BS オーストラリア 1 - 10 日本 スコア詳細 試合レポート
- 8月31日(月)17:30 舞洲BS チェコ 0 - 15 日本 スコア詳細 試合レポート
- 9月1日(火)17:30 舞洲BS 日本 12 - 0 メキシコ スコア詳細 試合レポート
- 9月3日(木)19:20 舞洲BS 日本 5 - 2 カナダ スコア詳細 試合レポート
- 9月4日(金)18:00 甲子園 日本 12 - 0 韓国 スコア詳細 試合レポート
- 9月5日(土)13:00 甲子園 日本 9 - 0 キューバ スコア詳細 試合レポート
- 9月6日(日)18:00 甲子園 日本 1 - 2 アメリカ スコア詳細 試合レポート
壮行試合
開催概要 チケット 放送予定
8月26日(水)18:00 侍ジャパンU-18(高校)代表 2 - 9 侍ジャパン大学代表
阪神甲子園球場