埼玉大会ではねじ伏せ、甲子園では粘り強く。侍ジャパンU-18代表で4名が名を連ねた左腕の中でも、この夏により幅の広さを見せつけた花咲徳栄のミスターコントロール。左腕から最速152キロ、常時140キロ中盤~後半のストレートに、スライダー・カーブ・フォーク、時にはスクリューもコースに投げ分ける。
久喜リトルシニア時代は花咲徳栄でもチームメイトである岡崎大輔とともに活躍。そして花咲徳栄入学後は1年秋から主力投手として先発・リリーフもこなし、2年夏に甲子園出場を達成。3試合に登板し、8イニングで自責点1の快投を見せると、2年秋には名実ともに大黒柱に。48イニングで55奪三振、防御率1.50で関東大会8強に進出。3年ぶり4度目のセンバツ甲子園へ道をつないだ。
センバツ屈指の左腕として注目が集まった2季連続の甲子園では秀岳館戦で6回10安打・自責点6で初戦敗退。この悔しさを糧に連日の走り込みや技術的修正を施したことで、最後の夏、高橋はスケールアップした姿を見せる。
埼玉大会では5回戦の滑川総合戦で6回参考記録ながら完全試合を達成。以後も勢いは留まることを知らず、大会6試合で37イニングを投げて53奪三振で防御率0.00、そして四死球は「2」。3季連続甲子園出場の原動力となった。
そして、甲子園では一転、ランナーを背負ってからの粘りを披露。1回戦の大曲工戦には148球で10安打打たれながらも11奪三振で1失点完投勝利。2回戦の樟南戦でも149球で11安打を浴びながらも8奪三振3失点完投勝利。ここでの四死球はいずれも「2」のみと、制球力は全国屈指であることを証明した。
敗れた3回戦の作新学院戦でも3番手として5回を投げて無四球無失点の高橋は、計23イニングを投げて4失点、23奪三振。晴れて侍ジャパンU-18代表の栄誉を手にすることになった。
先発でも、リリーフでも。ただ、日本の勝利のために。高橋は侍ジャパンU-18代表をアジアの頂点に導くため、台湾の舞台で左腕を振る。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
侍ジャパンU-18代表の監督、コーチが決定壮行試合
8月27日(土)「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」
QVCマリンフィールド
「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」特設ページ
壮行試合は大学代表が5対0で高校代表に勝利!収穫と課題を手にアジアの頂点へ!
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