千葉県成田市で第12回U-15全国KWB野球秋季大会男子の部最終日が行われ、第9回BFA U-15アジア選手権に出場する4選手が追加発表された。既に発表されていた14選手に、この4選手が加わり侍ジャパンU-15代表としてアジアNo.1を目指す。
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


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4選手が意気込みを語る
この日追加発表されたのは、10月8日から行われていたKWB野球秋季大会に出場していた4選手だ。
準決勝には惜しくも進出できなかったチームからは、埼玉スーパースターズで出場した平尾柊翔外野手(上尾市立大石南中)が本塁打を打てる長打力、群馬ダイヤモンドペガサスJrとして出場した清水惇投手(高崎市立長野郷中)が中継ぎや抑えとして、オール東京東の投手として出場した鎌田州真内野手(大田区立志茂田中学校/グランフレール)は遊撃手としての能力を高く評価されての選出となった。
また決勝戦後には、優勝した千葉ファイターズから力強い打撃が際立った髙橋凌内野手(船橋市立七林中)が最後の1枠に決まり、優勝の喜びとともに驚きの表情で選出の知らせを聞いた。
それぞれの喜びの声や大会への意気込みは下記の通り。
平尾「代表入りは目標にしていましたが奇跡です(笑)フルスイングが持ち味で“ホームランを打ってくれ”と期待されたので、3本打つのが目標です」
清水「素直に嬉しいです。ストレートや変化球のキレ、コントロールが持ち味です。与えられた仕事をしっかり果たし、優勝のために一戦一戦を全力で戦いたいです」
鎌田「代表に選ばれたことが、まだ信じられません。自分の力を発揮して勝利に貢献したいです。走塁はグランフレール(所属チーム)で重点的にやってきたので自信があります」
髙橋「急に代表入りを伝えられてビックリしました。逆方向に強い打球を打てるのが持ち味です。プレッシャーは当然かかりますが、ここぞの場面で打ちたいです」

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決勝戦では侍戦士同士の対決が
決勝戦は、千葉ファイターズが福岡選抜を3対2の僅差で破り3年ぶり3回目の優勝を飾った。両チームには、それぞれ既に代表入りを決めていた菅谷真之介捕手(船橋市立七林中/千葉ファイターズでは三塁手として出場)と山城航太郎内野手(福岡市立高宮中/福岡選抜)も出場。山城は先制のホームを踏んだが中継ぎとして登板していた5回に痛恨の逆転打を浴び、菅谷は主将としてチームを牽引して優勝が決まると嬉し涙を流した。
2人は対照的な表情ではあったが、アジア選手権に向けた意気込みを力強く語ってくれた。
山城「アジア選手権では今日のような悔しさを味わわないようにしたいです。アジアNo.1になれるよう努力を怠らずに臨みたいです」
菅谷「だんだんとチームの歯車が噛み合って優勝することができました。アジア選手権でも、たとえ先制されても自分たちの野球を信じて戦いたいです」
代表に選ばれた18選手たちは、これから各自で調整し、10月28日から始まる二次合宿、11月1日から5日間開催されるアジア選手権に臨む。