7月15日、侍ジャパンU-15代表が第4回WBSC U-15ワールドカップ(8月10日開幕/パナマ)に向けての強化合宿2日目を行った。東洋大グラウンド(埼玉県川越市)で朝から夕方にかけて汗を流し、細かなサインプレーなどの確認などを行った。
午前中は鈴木尚広臨時コーチ(元巨人外野手/プロ野球通算228盗塁)による走塁指導が中心。グラウンドでの指導はもちろんのこと、座学でも約30分間にわたって走塁の極意を伝授した。それはベースの踏み方から意識の持ち方、打球の見方、走路の取り方など多岐にわたり、選手からの積極的な質問にも1つずつ丁寧に答えた。鈴木臨時コーチはこの日の練習や講義を振り返り「足が速い・遅いは関係なく、誰しもができる、やるべきことを伝えました。チーム単位で攻めていくということなど、口酸っぱくなるかもしれないが徹底していきたいです」と、明日に向けても抱負を語った。
午後はチーム結成後初めての実戦形式となるシート打撃に多くの時間を割いた。走者を一塁、二塁、三塁各所に置いた中で、攻守のサインプレーや約束事項の確認を行った。その後は室内練習場に場所を移し、清水隆行監督や高橋尚成コーチらが選手たちに対し、時に身振り手振りを交えるなど熱のこもった指導や意識の持ち方を選手たちに分かりやすく伝えた。
そして、ホテルに戻ってからもスポーツ栄養学のセミナーを栄養サポートパートナーである株式会社明治の講師から受けるなど、選手たち取って吸収することの多い、実りある一日となった。
強化合宿最終日となる明日は昼過ぎまで練習を行い、次回の直前合宿(8月4・5日)までの課題を各選手に与える予定となっている。
コーチ・選手コメント
高橋尚成コーチ
「選手のポテンシャル、目的意識が高いので、世界一に向けての練習ができています。“1点を獲りにいって、それを守る野球”はとても重要だと思いますので、それを伝えていきたいです」
鈴木唯斗投手(SASUKE名古屋ヤング)
「(投手として)高橋コーチらから、今まで気づけなかったことを教えてもらっているので自分のモノにしたいです。(打者として)持ち味であるしっかり振って強い打球を打てるようにしていきたいです」