本年11月9日から中国広東省中山市で開催される「第2回 BFA 女子野球アジアカップ」へ出場する侍ジャパン女子代表。8月31日、千葉県柏市にあるJR東日本野球部柏野球場にて最終トライアウトを開催した。
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
今大会は18歳以下の選手で構成される侍ジャパン女子代表。トライアウト開始時には「侍ジャパン女子アジア杯代表~デジタルチャレンジ」動画応募による審査・選考を通じ、一次選考を通過した総勢41名を前に、侍ジャパン女子代表長野恵理子監督が「怪我無く体調管理をお願いします。そして、日本代表のユニフォームを着るので選ばれるように一生懸命頑張ってください。最後までベストコンディションを保てるような選手が最終的に選ばれると思います」と日の丸を背負う心得を指示。
神妙な表情で話に聴き入った選手たちは、個人アップを終えた後、最初の種目であるキャッチボールへと行動を移す。ここで元気よく声を出しながらアピールを図った選手たちはシートノックでお互いに声を掛け合い、ミスが出ても励ます声が随所に聞こえるなど、早くも「チームで戦う」高い意識を体現。続く投内連係でも、ランナーを想定したフィールディングやカバーリングを行い細かい動きを確認していた。
マシン1ヶ所と手投げ2ヶ所で行われたフリーバッティングで快音をあげた選手たちは、昼食後、投手は、打者3人に対して走者無し、走者一・二塁と2パターンでの投球が課せられ、対する野手陣は、二塁ランナーを返すバッティングがミッションとして与えられるシートバッティングで大会への最初の準備も兼ねた、さらなる実戦適性を試されることに。ここでは身長177㎝の大型右腕やパンチ力があり右中間へ鋭い打球を放つ有望選手も現れた。
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かくして午前10時から6時間以上に渡った初日のトライアウトは「めちゃくちゃ緊張しました。でも周りの子がみんなフレンドリーで、すぐに溶け込むことが出来たと思います」と選手たちからも手ごたえを感じる充実した内容で終了。長野恵利子監督は「デジタルチャレンジで選んだ選手ばかりだったので、ここまでプレーできるんだという選手もいました」と感想を述べた後、今回の侍ジャパン女子代表の構想について、このように明かした。
「このチームは今後のトップに繋がるようなチーム作りをまずは目指します。そして一昨年の第1回 BFA 女子野球アジアカップで私がコーチとして帯同させてもらった時も、レギュラーに続く2枚目の選手の重要性を感じました。ですので試合には、どちらがスタメンで出てもいいような形をとっていきたい。そしてスピードとパワーを軸にして戦っていきます」
なお、侍ジャパン女子代表は9月1日も引き続き最終トライアウトを実施。その後、選手を20名に絞り込んだ上で大会連覇への準備を進める。
第2回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2019年11月9日~11月15日
オープニングラウンド
11月9日(土)11:00 日本 16 - 0 インド
11月10日(日)14:00 パキスタン 0 - 38 日本
11月11日(月)20:00 日本 20 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月13日(水)20:00 日本 16 - 1 チャイニーズ・タイペイ
11月14日(木)14:00 日本 18 - 2 フィリピン
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
11月15日(金)19:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国・広東省中山市
出場国
グループA
日本、中国、インド、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、フィリピン