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国内最後の実戦となるNTT東日本戦に勝利 台風の影響で出国遅れるも余裕を見せる

2019年10月11日

 10月11日、第29回 BFA アジア選手権(台湾・台中市で10月14日開幕)に出場する侍ジャパン社会人代表の直前強化合宿3日目が千葉県船橋市のNTT東日本船橋グラウンドで行われた。

 降雨予報により、予定より2時間早く開始された国内最後の実戦は強豪・NTT東日本との対戦となった。

 試合が動いたのは2回。来秋ドラフト上位候補に挙がるNTT東日本の左腕・佐々木健の力強いストレートを皆川仁(日本生命)がはじき返し、ライトフェンスを超える2ラン本塁打で先制に成功した。
 社会人代表の先発は投手陣の柱の1人と期待される山田義貴(西部ガス)。3回までは1人の走者も許さない投球を見せていたが、4回に2安打で失点を許す。だが、1点を返されたのみで5回1失点と試合を作った。
 6回には前日の4番から1番に起用された佐藤竜彦(Honda)のレフト前タイムリーなどで3点を追加しリードを4点に広げた。8回に岡野祐一郎(東芝)が二者連続本塁打を浴びて2点を失ったが、6・7回を任された藤井聖(JX-ENEOS)と9回を任された佐竹功年(トヨタ自動車)が無失点に抑えて、5対3で勝利した。

 この日で国内合宿は打ち上げ、明日12日に台湾入りする予定となっていたが台風の影響で出国便が欠航に。13日に移動を変更し、14日の開幕戦であるチャイニーズ・タイペイ戦を、ぶっつけ本番で臨むことになりそうだ。しかし、石井章夫監督は「国際大会は何があるか分からない想定をしながら準備しているので」と話し、最年長の佐竹も「日本に長くいられていいんじゃなですか」と笑うなど余裕を見せた。

 社会人野球の精鋭たちがブレない思考や取り組みで、大会連覇に挑むアジア選手権の開幕はもうまもなくだ。

監督・選手コメント

石井章夫監督

「山田が先発として5回は投げ切って欲しいという中、いつも通りの安定した投球をしてくれました。岡野はまだ調整段階なので課題を持ってスーパーラウンドに向けてやってもらえばと思います。2番を打つ小深田大翔(大阪ガス)が安定していて、繋ぐこともチャンスを拡大することもできるので、あとは1番・3番をどうするかですね。大会連覇をして新たに成長した姿を見せたいです」

佐竹功年(トヨタ自動車)

「今日は全然ダメ。ストライクが入らなかったです。スーパーラウンドに向けて良い状態にしていきたいです。(その中できっちりと抑えたが)こういう時もあるので変化球を有効に使うことができました」

皆川仁(日本生命)

「本塁打はインから中寄りのストレートです。詰まったけど角度が良かったですね。日の丸を背負う責任はありますが、自分のプレーをしっかりできればと思います。僕は打撃を買われているので、チャンスで一本を打ちたいです」

第29回 BFA アジア選手権

大会概要 出場選手

大会期間

2019年10月14日~20日

オープニングラウンド
2019年10月15日(火)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 2 日本
2019年10月16日(水)19:30 日本 15 - 0 香港
2019年10月17日(木)13:00 日本 15 - 0 スリランカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

スーパーラウンド
2019年10月18日(金)13:00 日本 11 - 1 中国
2019年10月19日(土)13:00 日本 11 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

決勝戦
2019年10月20日(日)19:30 日本 4 - 5 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

開催地

台湾(台中)

出場国

グループA
チャイニーズ・タイペイ、日本、香港、スリランカ

グループB
韓国、中国、フィリピン、パキスタン

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