5月29日、第3回 BFA 女子野球アジアカップのスーパーラウンドを前に香港の晒草湾遊楽場で公式練習が行われ、ウォーミングアップも含めて約2時間、侍ジャパン女子代表の選手たちは汗を流した。
グループBを3連勝しスーパーラウンドに駒を進め、30日はグループAで同じく3連勝したチャイニーズ・タイペイとの対戦を控える。
連日の猛暑の中ではあるが、選手たちはウォーミングアップから元気いっぱいで笑顔があふれた。そして、それが最も弾けたのは3チームに分けての特別ルール(全員がボールに触れてから相手コートに返す)で行われたバレーボールだ。コーチ陣もチームに加わり、中島梨紗監督は審判を務めた。
中島監督が「チーム作りという面でコミュニケーションを図ることもできますし、体も動かせるので」と意図を説明したように、選手たちは声を掛け合いながらボールを繋ぎ、得点時には喜び合った。
こうして身も心もほぐした後は、グラウンドに移り打撃練習。4番で、出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)とともに共同主将を務める川端友紀(九州ハニーズ)が3本の柵越えを放つなど、各選手のコンディションの良さが目立った。
また、夜のミーティングでは侍ジャパントップチームの栗山英樹監督からのビデオメッセージがサプライズで送られ、「これからの野球界において女子野球はすごく大きな意味を持ちます」「皆さんの力が必要です。自信を持って戦ってください」などの言葉に選手たちはより士気を高めた。
心身ともに充実した1日を過ごし、前回の女子野球ワールドカップ決勝で戦った強豪であるチャイニーズ・タイペイとの一戦に臨む。
監督・選手コメント
磯崎由加里コーチ
「コーチとしての選出は初めてですが、特徴を知っている選手は多いので、私なりに感じたことを伝えています。投手陣のコンディションは国内合宿の時よりも上がってきているので、みんなが大会の後半戦に向けて良い調整できていると思います。大舞台ではメンタルで負けないことが大事。緊張はしながらも試合を楽しみ、打者との勝負に良い状態で臨んでくれればと思います」
小島也弥(九州ハニーズ)
「暑さにもだいぶ慣れたので、すごく状態が良いですね。香港のホテルの朝ごはんが凄く美味しくて、毎日食べ過ぎています(笑)チャイニーズ・タイペイは日本と似た野球をする印象で、丁寧なプレーが多いので私たちも隙を作らないように意識してやっていきたいです。女子野球をもっともっと広げるためにも、しっかりと良いプレーをして、たくさんの人に良い報告ができるよう頑張りたいです」
第3回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2023年5月21日~6月1日
グループB
5月26日(金)12:00 日本 10 - 0 韓国
5月27日(土)13:00 日本 7 - 1 フィリピン
5月28日(日)16:00 インドネシア 0 - 27 日本
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
スーパーラウンド
5月30日(火)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 12 日本
5月31日(水)16:00 日本 15 - 0 香港
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
決勝
6月1日(木)15:00 日本 8 - 3 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
開催地
香港
出場国
一次ラウンド
グループA:インド、マレーシア、タイ
グループB:香港、パキスタン、インドネシア、スリランカ
ファイナルラウンド
グループA:チャイニーズ・タイペイ、中国、香港
グループB:日本、韓国、フィリピン