7月6日、第9回 WBSC 女子野球ワールドカップ グループステージB(広島県三次市で9月13日から17日)に向けた侍ジャパン女子代表の強化合宿がスタート。初日は広島市内で挨拶回りや出陣式を行った。
4日間の日程で行われる今合宿には、5月に開催された「第3回 BFA 女子野球アジアカップ」に出場し、大会3連覇を果たした選手20名が参加。初日となるこの日は午後に集合し、女子野球振興に取り組む広島東洋カープ球団の協力のもと、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で試合前練習の見学やチラシの配布などを行った。
また、広島県庁にて玉井優子副知事を表敬訪問するなどそれぞれ挨拶回りも行い、「ワールドカップ7連覇に向けて頑張ってください」と激励の言葉をいただいた。
16時すぎにマツダ スタジアムに再び集合したチームは、JERAセ・リーグ 広島東洋カープ 対 阪神タイガースの試合前に出陣式を実施。女子野球ワールドカップの大会概要が説明されると、中島梨紗監督と選手20名がマウンド付近に整列。中島監督が「3月のWBCで全国に勇気と感動を与えてくれたトップチームに負けないように、熱い戦いをお見せしたいと思います。一人でも多くの方に球場に足を運んでいただいて、間近で彼女たちのプレーを見ていただければと思います」と力強く語り、観衆から大きな声援が送られた。
その後、スタンドに移動して試合を観戦した選手たちは、5回終了時に再びグラウンドに降り「CCダンス」を披露。場内を盛り上げ、選手たちも笑顔が弾けた。
合宿2日目の7日は三次市役所への表敬訪問や交流事業に参加した後、「第9回 WBSC 女子野球ワールドカップ グループステージB」の舞台となる三次きんさいスタジアムで練習を行う予定となっている。また、8日は阪神タイガースWomen、9日は読売ジャイアンツ女子チームとそれぞれエキシビションマッチも予定されており、チーム強化を図るとともに『女子野球を当たり前の文化に』という思いのもとさらなる魅力を発信していく。
選手コメント
里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)
「(チラシ配布中に)"CMで見たよ"や"応援しに行くよ"と声をかけていただき嬉しかったですし、数年前と比べて多くの方に女子野球を知っていただけていることを感じました。『野球』という競技をたくさんの方に応援していただいていて、女子野球も暖かく迎えてくれているので、ワールドカップではプレーや結果でお返ししたいです」
川端友紀(九州ハニーズ)
「(出陣式では)"頑張って"などの声援が拍手と一緒に聞こえてきてすごく嬉しかったですし、この声援に応えられるように頑張ろうとあらためて思いました。(今合宿では)ワールドカップまでみんなで集まれる機会が無いので、チームプレーなどを実戦で確認していければと思います」