9月12日、「カーネクスト presents 第9回 WBSC女子野球ワールドカップ・グループB」(広島県三次市で9月13日から17日)の開幕を翌日に控え、侍ジャパン女子代表が公式練習を実施。夜には選手や大会スタッフ参加のウェルカムレセプションに出席した。
午前中に広島県立三次中学校を訪れ交流した選手たちは、午後から大会会場となる広島県の三次きんさいスタジアムで公式練習を行った。
練習前にはWBSCグローバルスポンサーを務めるラグザス株式会社と、侍ジャパンの一員として2013年のワールド・ベースボール・クラッシックに出場した糸井嘉男氏が選手たちを激励。さらにタオルと入浴剤の差し入れが贈られた。
その後始まった練習ではキャッチボール、シートノック、サインプレーの確認、フリー打撃、ブルペンでの投球練習などが行われた。
コロナ禍の影響などもあり、大会6連覇を果たした2018年の第8回大会(アメリカ・フロリダ開催)から5年ぶりに行われる女子野球ワールドカップとあって、連続出場となる選手も初出場となる選手も、モチベーション高くハツラツとした練習が行われた。
5大会連続の出場となる三浦伊織(阪神タイガースWomen)は「前回のフロリダがすごく遠く感じますし、やっとまたワールドカップが始まるんだなという気持ちです」と気持ちを新たにして大会に臨む。その中で「私自身、年齢も上の立場になってきたのでみんながのびのびとできるような雰囲気を作り、初出場の選手をケアしながら、プレーでも引っ張っていきたいです」と抱負を語った。
また、2大会連続の出場となる田中美羽(読売ジャイアンツ)は「5年前とはまったく違う新たな気持ちで、今度は7連覇に向けて頑張ろうという気持ちです」と話し、「全体的にレベルアップをしたので、その姿を見せたいです」と自信をのぞかせた。
そして夜には選手・スタッフ、大会運営を担うスタッフが参加するウェルカムレセプションが行われ、三次市の福岡誠志市長らが登壇し選手たちに歓迎の意志と明日からの戦いに向けてのエールを送った。その後は食事会に移り、選手たちはバーベキューを楽しみ、他チームの選手たちとも交流するなど和やかな空気の中、英気を養った。
9月13日は、三次きんさいスタジアムで18時半からプエルトリコとの開幕戦を戦う。また、始球式には大会名誉会長に就任した三次市出身の岸田裕子内閣総理大臣夫人が登板する予定となっている。
選手コメント
三浦伊織(阪神タイガースWomen)
「初戦が大事だと思うので緊張しています。第1打席から積極的にチームに貢献できるようにしていきたいです。香港での戦いから3ヶ月が経ち、チームとしての精度は上がっているんじゃないかと思います。勝つことで多くの人に女子野球を知ってもらえるチャンスですし、これからの女子野球選手にとっても目指す場所であって欲しいので、強いチームであり続けたいです」
田中美羽(読売ジャイアンツ)
「昨日から三次に入って、今日から大会会場で練習をしたり、ホテルでキューバの選手と交流したり、いよいよ始まるなという思いです。日本開催ですし、アットホームな歓迎を感じるので、日本の皆さんにも世界の皆さんにも女子野球の魅力を伝えられるプレーをしていきたいです」