4月20日、「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」(2024年7月にカナダ・サンダーベイで開催)に向けた侍ジャパン女子代表の選考合宿が始まった。昨年9月のグループラウンド(広島県三次市)には招集されなかった候補選手19名が代表入りに向け、9イニング制の練習試合でアピールした。
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練習試合の相手は中学硬式野球チームの島田ボーイズ。攻守に力強さのある相手だったが、選手たちの思いきりの良い姿が随所に見られ、5対2で勝利した。
2回表に2点を失った女子代表候補だったが、その裏に若手が躍動する。先頭の花本穂乃佳(日本大国際関係学部)がセンター前安打で出塁すると、果敢にスタートを切り二盗に成功。このチャンスに畑中ゆりあ(大阪体育大)がレフト前安打を放って1点を返した。この後は得点には繋がらなかったが、畑中も二盗を決めた。
ともに大学3年生ではあるが堂々としたプレーぶりを見せ、中島梨紗監督は「花本と畑中は守備でも良かったですし、緊張ある中でもやるべきことに集中していた印象でした。盗塁も思いきりが良かったですね」と称えた。
さらに7回には、好守を見せていた阿部希(エイジェック)の打球が相手失策を誘い同点とすると、長田朱也香(読売ジャイアンツ)がレフトへ2点タイムリーを放ち勝ち越しに成功した。
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
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
投手陣は、先発の久保夏葵(平成国際大)が2回に味方守備の乱れもあり2失点したが、その後は土屋愉菜(環太平洋大)、清水美佑(読売ジャイアンツ)、柏崎咲和(大阪体育大)、三浦ひより(東海 NEXUS)、森若菜(阪神タイガース Women)が無失点に抑えた。
投手陣について中島監督は結果だけでなく先も見据え「良いところも課題も見えました」と冷静に振り返り、「明日の練習試合も全員に投げてもらうので、全部出し切って欲しいです」と期待した。
また、選考合宿ではあるものの、ベンチから声がよく出ているなど雰囲気が良く、中島監督は「リーダーシップを発揮してくれました」と、代表経験者で合宿のリーダー役を任せた清水優花(埼玉西武ライオンズ・レディース)、阿部、緒方佑華(九州ハニーズ)に感謝した。
そして夜には「侍ジャパン野球健康診断」(※)を実施。合宿に参加している全選手が受診した。
※選手の肩や肘などの故障に悩む選手が多数いる現状を踏まえ、NPBエンタープライズがアマチュア野球の代表組織である一般財団法人全日本野球協会(BFJ)に協賛し、日本代表の各世代の合宿などで実施されている。
選考合宿最終日となる21日は、東京都の府中市民球場で9時から読売ジャイアンツ女子チームとの練習試合が公開で行われる予定となっている。各候補選手たちの代表入りを目指す必死な姿に注目だ。
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監督・選手コメント
中島梨紗監督
「(選考について)チームをイチから作るのではなく、去年のグループステージで感じた必要な部分や足りない部分を話し合いながら、ベストのメンバーを選べるようにと思っています。(7連覇に向けて)投手力や守備力も大事ですが、先制点を取って流れを離さない野球をするためには攻撃力が大事になってくるので、勝負強さや隙を突く走塁というところは特によく見ています」
花本穂乃佳(日本大国際関係学部)
「上手い方たちばかりと思っていたので、思い切り良く初球から振っていくなど、失敗を恐れずやっていこうと思っていました。明日も当たって砕けろの気持ちでいきます。こんなに早く選考に呼ばれると思っていなかったのですが、せっかくいただいたチャンスなのでものにしたいです」
畑中ゆりあ(大阪体育大)
「ファーストストライクから積極的に振っていきました。普段は緊張することもあるのですが、今日は緊張しませんでした。明日も持ち味を発揮できるよう楽しみたいです。同じ大学で昨年のワールドカップにも出場した白石美優さんと同じユニホームを着たいです」
長田朱也香(読売ジャイアンツ)
「守備や走塁でミスをしてしまったので、なんとか打撃で挽回しようと思いました。初球からどんどん振っていける持ち味を出すことができました。明日も初球から積極的に打ちにいきたいです」
カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ
大会期間
2024年7月28日~8月4日
7月29日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 9 日本
7月30日(火)8:00 カナダ 6 - 7 日本
7月31日(水)4:00 日本 11 - 0 ベネズエラ
8月1日(木)0:00 日本 10 - 0 メキシコ
8月2日(金)0:00 日本 3 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
決勝
8月4日(日)4:00 アメリカ 6 - 11 日本
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
開催地
カナダ(サンダーベイ)
出場する国と地域
日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、アメリカ、メキシコ、カナダ