8月10日、「第6回 WBSC U-15 ワールドカップ」(コロンビア・バランキージャで8 月 16 日から25 日)で初優勝を目指す侍ジャパンU-15代表の直前合宿が始まった。千葉県内のホテルで結団式や記者会見を実施し、その後は習志野高校第二グラウンドで初練習が行われた。
緊張と高揚感が入り混じった様子で選手たちが集まり、まずは14時半から結団式が行われた。井端弘和監督らスタッフ、選手たちが挨拶。その場で井端監督は代表選出への祝福の言葉とともに「ここで満足することなく世界一を目指して欲しい」と伝えた。短期間でチームを仕上げる必要があるため「合宿の期間はやることが多いので、厳しくなることもあるかと思いますが、大会に入ったらのびのびとやってもらえればと思います」とメリハリをつけてチーム作りを進める意向も示した。また、吉見一起コーチは「仲間・相手をリスペクトしましょう。有意義な時間にしていきましょう」と呼びかけた。
15時半から記者会見を実施。井端監督と選手を代表して石毛慎二郎(千葉市リトルシニア)が出席した。
選手構成について問われると井端監督は「速い投手もいて、左右のバランスが良い。野手は遊撃手が多いですが、いろんなポジションができる選手たちで、足を絡めながら打力もある」とした上で、昨年まで率いたU-12代表同様に「一切バントせずに打ち勝っていきたいです」と明かした。その真意を問われると「僕はバントするタイプの選手でしたが、中学生の時はしていませんし、バントや小技は“こういう選手になりたい”という強い意志が無いと身につかないものなので」と説明した。
石毛は中学生とは思えない堂々とした口ぶりで様々な質問に返答。「デジタルトライアウトの動画を撮るにしてもチームのいろんな方に協力をしてもらいましたし、選ばれなかった選手もいます。助けてもらってきた人や願いが叶わなかった選手たちの思いも背負って戦いたいです」と殊勝に答えた。
その後は習志野高校第二グラウンドに移動して18時から20時までのナイター練習。やや明るいうちに打撃練習を済ませると、暗くなってから守備練習を実施。井端監督自らノックバットを握り、フライを多く打ち、中学生では不慣れなナイター開催に向けた入念な準備が行われた。
合宿2日目となる11日は、10時から今春の選抜高等学校野球大会4強の中央学院高との交流戦を実施。12日にも、昨年の甲子園に春夏連続で出場した専大松戸と対戦することになっている。こうした画期的な取り組みに井端監督は「高野連の方のご厚意によって初めてこのようなことができ、感謝しています」と話した。格上となる強豪校の高校生を相手に、中学野球の精鋭20選手がどのように立ち向かっていくのか楽しみだ。
第6回 WBSC U-15 ワールドカップ
大会期間
2024年8月16日~8月25日
オープニングラウンド(グループA)
8月17日(土)9:00 日本 12 - 9 ドミニカ共和国
8月18日(日)5:00 イタリア 3 - 8 日本
8月19日(月)9:00 コロンビア 3 - 14 日本
8月20日(火)5:00 日本 14 - 0 グアム
8月21日(水)0:30 日本 4 - 2 プエルトリコ
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)
スーパーラウンド
8月23日(金)5:00 日本 5 - 6 チャイニーズ・タイペイ
8月24日(土)5:00 日本 6 - 1 メキシコ
8月25日(日)5:00 日本 7 - 2 ニカラグア
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)
決勝
8月26日(月)9:00 日本 7 - 6 プエルトリコ
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)
開催地
コロンビア(バランキージャ)
出場する国と地域
グループA
日本、ドミニカ共和国、プエルトリコ、コロンビア、イタリア、グアム
グループB
メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、オランダ、ニカラグア、南アフリカ