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会見レポート

侍ジャパンBaseball5代表が出場記者会見 「打倒キューバ」を果たしての世界初制覇を目指す

2024年10月4日

 10月4日、「第2回 WBSC Baseball5 ワールドカップ 2024」(香港 セントラル・ハーバーフロント・イベントスペースで10月7日から10月12日)に出場する侍ジャパンBaseball5代表チームの出場記者会見が行われた。若松健太監督(ジャンク5)、島拓也主将(ジャンク5)、4月の「第2回 Baseball5 アジアカップ2024」で最優秀女子選手賞に選出された六角彩子(5STARs)が出席し、大会への意気込みを語った。

 同競技は男女混成の5人制5イニング、3セット制の2セット先取で行われる競技方式が特徴で、侍ジャパンBaseball5代表はアジア王者として臨む。
 この日の会見で顕著だったのは、この競技の発祥国でもある「打倒キューバ」への思いだ。2022年にメキシコで開催された第1回大会では決勝で対戦し敗戦。準優勝という結果に終わったが、若松監督が「キューバの力は頭10個くらい抜けていました」と振り返るように段違いの実力を見せつけられた。キューバの脅威は若松監督が「打球速度がとにかく速い。併殺を当たり前のように取ります」、六角が「子供の頃からプレーしているので自信を持っているし、足の速さもパワーも図抜けていました」と話す。

 それでも六角は「キューバを倒せる状態にまで来ました」と自信を覗かせる。強みとなるのは、六角が「とにかく仲が良いこと。男女関係無く何でも言える環境を作ってもらっています」と話す結束力だ。また、野球面での鍵として六角は「キューバは粗いところもあるので堅実なプレーをしたいです」、島は「1つのミスで崩れることがあるので、そこを突いていきたい」と、ともに隙を見せずに隙を突く試合展開を挙げ、若松監督は相手の士気を削ぐ先制点の重要性を挙げた。
 そして、前回大会からの2年間で個々の能力が高まっていることも若松監督は手応えを感じており、「特に三上駿(ジャンク5)は別人のようになりました」と期待。それぞれが高い意識を持って取り組んでいた成果を出したい。
 また、JA職員として日々、窓口に立つ島が「お店の中に僕の紹介ブースを作ってもらったおかげで、お客様から“どんなスポーツ?”“すごいね”と声をかけられるようになりました」と話すように、認知度も徐々に増しているだけに、世界一になってさらなるアピールを果たしたい。
 キューバを大いに意識しながらも、他国・地域のレベル向上も著しく「楽な試合は1試合も無い」と監督・選手は口を揃える。結束力と一戦必勝の姿勢で、目指すは初の世界一だ。

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