侍ジャパントップチームの監督に就任した稲葉篤紀監督が8月14日、第29回ユニバーシアード競技大会(台湾・台北市/野球競技は20日開幕)に向けた直前合宿を行う侍ジャパン大学日本代表のもとを訪れて視察を行い、試合後は選手たちを激励した。
侍ジャパン大学代表の投打の柱を称賛
午前中から雨が降りしきり、当初予定されていた明治大学内海・島岡ボールパークから、対戦相手となるJX-ENEOSのグラウンドへ移して、視察は行われた。
侍ジャパン大学代表にとっては7月に米国で開催された日米大学野球から3週間以上経っての再招集後初の実戦だったが、社会人の強豪相手に4対0と快勝した。これに対し稲葉篤紀監督は「どんな選手がいるか把握できましたし、どの選手もハツラツと自分の気持ちを出してプレーしていました」と率直な感想を話した。
また先発し3回無失点の好投をしたエース・東克樹投手(立命館大)には「制球・キレともに良く、高いレベルの社会人を相手に素晴らしい投球でした」、先制の3ラン本塁打を放った4番・楠本泰史外野手(東北福祉大)には「国際試合では初対戦の投手との対戦が多くなりますが、初球からチェンジアップを打った対応力は素晴らしかったです」と、侍ジャパン大学代表の投打の柱を称賛した。
試合後の激励については、法政大時代を含め多くの国際試合を経験してきた稲葉監督だけに「日の丸を背負うプレッシャーはかかりますが、気持ちを1つにして、悔いなく思いきり戦って欲しいという願いを込めて激励させていただきました」と熱を込めて話した。
そして「女子野球やアンダー世代みんなで侍ジャパンとして戦うんだという姿勢を示していきたい」と、8月下旬に国内合宿が行われるU-18代表など各カテゴリーの視察に、時間の許す限り赴くことを示唆した。
コメント
侍ジャパントップチーム監督 稲葉篤紀氏
「侍ジャパン大学代表のユニバーシアード前回2015年大会は(決勝戦の雨天中止により)両国金メダルという結果でしたので、今回はぜひ単独金メダルを獲得して“日本の野球は強いんだ”と示して欲しいです。今後は時間の許す限りになりますが、各カテゴリーやアジアプロ野球チャンピオンシップ2017(11月16日~19日、東京ドーム/24歳以下の選手とオーバーエージ3人のメンバーで代表を編成する)に向けて2軍などの視察もしていきたいです」
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第29回ユニバーシアード競技大会
大会期間
2017年8月20日~8月29日
予選ラウンド(グループB)
8月20日(日)12:00 ロシア 0 - 19 日本
8月22日(火)12:00 日本 7 - 2 メキシコ
8月23日(水)12:00 日本 11 - 5 アメリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月25日(金)12:00 日本 2 - 1 韓国
8月26日(土)19:30 チェコ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
準決勝
8月28日(月)19:30 日本 4 - 0 韓国
決勝戦
8月29日(火)19:30 日本 10 - 0 アメリカ
開催地
台湾(台北)
参加国
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、フランス
グループB
日本、アメリカ合衆国、メキシコ、ロシア