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前日練習&監督会見を実施 稲葉監督「強打のメキシコをどう抑えるか」

2019年3月8日

 野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームが3月8日、『ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本vsメキシコ」(9日、10日ともに京セラドーム大阪)』を前にした前日練習を京セラドーム大阪で実施。練習後の会見には、稲葉篤紀監督、第1戦の先発が発表された今永昇太(横浜DeNA)とともに、メキシコ代表のダン・フィロバ監督、同じく第1戦先発のルイス・メンドーサの計4名が出席し、それぞれ意気込みを語った。

 侍ジャパンはこの日、舞台となる京セラドーム大阪で約2時間30分の練習を実施。代表経験のあまり多くはない、若く、フレッシュなメンバー構成のため、練習開始当初は緊張が隠せなかったが、ウォーミングアップ、キャッチボールと時間が経つうちに次第に声も出始め、投内連係ではさかんにコミュニケーションを図る姿が見られた。

 この後、投手と野手に別れてメニューを消化。野手ではシートノックの際に、所属ではセカンドをメーンにする吉川尚輝(読売)がショートに入り、同級生の京田陽太(中日)とともに軽快な動きを見せ、井端弘和内野守備・走塁コーチも「(吉川は)ショートで動きやすそうに見えたね。プロ入り前はもともとショートだった選手。セカンドでは動きに制限が掛かるけど、ショートは自由に動けるからスムーズだった」と太鼓判。今秋に予定されているショート、セカンドの両方での起用が予想される。

 その後、野手陣がフリー打撃では近藤健介(北海道日本ハム)や吉田正尚(オリックス)、上林誠知(福岡ソフトバンク)らが1球1球確実なスイングで、快音を響かせると、19歳で侍ジャパントップチーム初選出となった村上宗隆(東京ヤクルト)と、昨秋の2018日米野球では侍ジャパンの四番を張った岡本和真(読売)が同組で競演。互いに長打が魅力の和製大砲とあって、鋭い打球を連発。稲葉監督が9日の第1戦で四番起用を明言している岡本は、「打順はあまり気にしません」とは言うものの、「与えられた場所で、しっかりと仕事を果たしたい」と意気込みを口にした。

 一方の投手陣はブルペンに入る選手、補強トレーニングを行う選手とおのおの充実の時間を過ごした。侍ジャパン経験も豊富で、投手陣のリーダー役も期待される山﨑康晃(横浜DeNA)は「過去の(侍ジャパンの)ブルペンを見てきていますので、(若い選手と)コミュニケーションを多く取っていきたいです」としつつ、「個人的にもたくさんのことを学びたいですし、レベルアップにもつなげたいと思っています。その中で、メキシコを相手に日本のレベルの高さを示していきたい」と誓った。

 侍ジャパンの練習後に行われた会見で稲葉監督は対戦相手のメキシコについて言及し、「プレミア、オリンピックではライバルになるチームです。投打ともに素晴らしい選手が多く、中でも力強いバッターが多い印象です。どれだけ(投手陣が)抑えることができるか、楽しみにしています」と投手陣に期待を込めた。また、四番には岡本を指名し、「昨年、日米野球でも1試合、四番を打ってもらって、ジャパンをもっと意識してもらいたい。将来的にも本当の四番を目指してもらいたいという思いがあります」と話した。注目の第1戦の先発には今永を指名し、「チームに勢いを与える投球を」とハッパをかけた。

 対するメキシコのフィロバ監督は、「私たちの来日の目的は勝つこと」ときっぱり。侍ジャパンの機動力を警戒し、「走者を出さないこと」を勝利へのカギに挙げた。なお、メキシコは北海道日本ハムや阪神でもプレーした経験のある右腕のメンドーサが第1戦に先発予定。「日本でプレーした経験がありますので知っている選手も沢山います。100パーセントのエネルギーで最初から投げていきたいです。大きな大会の決勝戦であるかのように、気合を入れたい」と久々の日本での登板に意気込んだ。

 いよいよ明日から、今秋に予定されるWBSCプレミア12、そして2020年の東京オリンピックへ向けた貴重な強化の場である『ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本vsメキシコ」』が始まる。大切な初戦は、京セラドーム大阪にて19時試合開始予定だ。

ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019

大会概要  チケット  出場選手  放送予定

試合日程

3月9日(土)19:00 メキシコ 4 - 2 侍ジャパン
3月10日(日)19:00 侍ジャパン 6 - 0 メキシコ

開催球場

京セラドーム大阪

出場チーム

侍ジャパン 、メキシコ

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