6月8日、神奈川県の東芝総合グラウンドで侍ジャパンU-12代表の最終トライアウトが行われた。参加者は3月29日から5月7日の期間で行った動画による審査・選考「デジタルチャレンジ」を通過した男女44選手(※)。それぞれが実技練習や測定でアピールし、7月26日から台湾・台南市で開催される「第5回 WBSC U-12 ワールドカップ」に出場する18名の枠を争った。
※硬式野球の指定5団体のいずれかに所属し日本国籍を有する2007年1月1日から2008年12月31日生まれの選手が対象。
まずトライアウトの前に「侍ジャパン野球健康診断」が行われ、肩・肘・腰を中心に医師による超音波検査、問診、触診のほか、理学療法士やトレーナーにより可動域・柔軟性の確認などを全選手に対して綿密に時間をかけて行なった。
次に山中正竹氏(一般財団法人全日本野球協会長/侍ジャパン強化本部長)が全選手に対し「ここに選ばれたことを大いに誇りとし、自信を持ってプレーしていただきたい」という激励や、相手を尊重することの大切さなどを説いた。
そして、選手たちはトライアウト内容の説明や注意事項を仁志敏久監督らスタッフから聞いた後、グラウンドに飛び出し各種測定や実技を4班11人ずつに分かれて行なった。 測定は送球の球速測定や正確性、短距離ダッシュ数種類の測定、1キロのメディシンボール投げを実施。実技ではフリー打撃や守備練習、投球練習で参加選手たちの実力を測った。
仁志監督は「ビデオで1度観ていましたが、実際に観ることでスイングの強さや体の使い方、立ち振る舞いなどを見て(評価として)プラスになった選手も結構いましたね」と、晴天の下で充実の内容を消化できたと振り返った。
練習後には、さっそく選考会議が行われ18名の候補選手を決定。近日、発表される予定となっている。
監督コメント
仁志敏久監督
「(選出された選手たちへ)選ばれた喜びはあるでしょうが、代表入りしてからが勝負です。チームとして集まった時には選ばれた自覚を持って、日本人の子供たちの代表として恥ずかしくない姿勢で臨んで欲しいです。(選出されなかった選手たちへ)まだ野球人として踏み出したどうかくらいの年齢で、今がベストではいけません。これからどんどんと成長を目指す中で、このトライアウトに選ばれたという自信を持って取り組んでいって欲しいです」
第5回 WBSC U-12 ワールドカップ
大会期間
2019年7月26日~8月4日
オープニングラウンド
7月26日(金)11:00 チェコ 0 - 21 日本
7月27日(土)15:00 日本 6 - 0 キューバ
7月28日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 4 - 7 日本
7月29日(月)11:00 日本 30 - 0 フィジー
7月30日(火)15:00 日本 15 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月1日(木)11:00 日本 4 - 1 ベネズエラ
8月3日(土)13:00 日本 8 - 7 韓国
8月3日(土)15:00 日本 3 - 8 メキシコ
決勝
8月4日(日)19:30 日本 0 - 4 チャイニーズ・タイペイ
開催地
台湾 台南市
参加国
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、チェコ、南アフリカ、フィジー
グループB
アメリカ、韓国、メキシコ、オーストラリア、ベネズエラ、イタリア