7月10日、神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで第43回 日米大学野球選手権大会(7月16日開幕)に向けた直前合宿が始まった。
選考合宿を経て選出された24名が決意新たに集まった。
12時から始まった結団式では、橋本正幸氏(公益財団法人全日本大学野球連盟副会長/日米大学野球実行委員長)や大角直也氏(読売新聞スポーツ事業部シニアプロデューサー)らからの激励や全スタッフ・選手による挨拶、内藤雅之氏(全日本大学野球連盟事務局長)から注意事項の説明などが行われた。各選手の挨拶では「一丸」という言葉を使う選手が多く、代表チームによる短期決戦だからこその結束力の重要性を理解しているようだった。
その後、選手たちは集合写真を撮影し、13時から練習が始まった。
昨年は日米大学野球(米国開催)とハーレムベースボールウィーク(オランダ開催)に出場し長い活動期間だったが、今年は16日から開幕する日米大学野球5試合のみと活動期間が短い。
そのため初日から熱を帯びた練習や指導が、事前の周到な準備をもとに行われた。そのひとつは、スタッフと選手のグループLINEの作成だ。そこに各選手やポジション別に課された“宿題”をスタッフが投稿。また選手たちからも提案がなされ、より良い形を探ってきた。
こうして各々がしっかりと準備をしてきたことで、初日とは思えないコンディションの良さや各選手同士の積極的なコミュニケーションが目立ち、生田勉監督は「中身の濃い練習ができました」と満足した様子で語った。
特に時間を割いたのは投手と内野手を中心とした連携練習やサインプレー、そして走塁練習だ。連携では副将を任された捕手の海野隆司(東海大)を中心に様々な意見が交わされ、走塁練習は大学米国代表バッテリーの特徴も踏まえ、生田監督が細かく指導を行なった。
2日目以降は同球場で11日に13時から東芝、12日に11時半からJR東日本とオープン戦が行われる予定となっている。
監督・選手コメント
生田勉監督
「オープン戦ではバッテリーの相性や組み合わせなど試してみたいことがいくつかあります。相手は都市対抗に出場するレベルと完成度の高いチームですが、五分五分もしくはそれ以上の試合が期待できる手応えを持っています」
篠原涼主将(筑波大)
「緊張感もある中で元気良く練習ができました。日数が限られている中でサインプレーの確認や連携をしっかりとできたことは大きいと思います。主将としてグラウンドでも私生活でも、先頭に立ってコミュニケーションを図っていきたいです」