10月13日、侍ジャパンU-23代表が出場する「第4回 WBSC U-23ワールドカップ」(10月13日から台湾で開催/以下、U-23W杯)の公式練習2日目が、斗六野球場のサブグラウンドで行われた。斗六野球場でのチーム開幕戦(対ドイツ、日本時間14日18時開始予定)を翌日に控え、この日も2時間ほどグラウンドを使い各自が課題を持って調整に励んだ。
開幕投手を任されるのは、大垣商高を卒業して3年目となる富田蓮(三菱自動車岡崎)。キレの良いストレートとカーブやチェンジアップが武器で、今月20日に行われるプロ野球ドラフト会議に向けてNPB9球団から調査書が届いているドラフト候補左腕だ。
チーム結成後初の実戦となった東京ガスとの練習試合でも先発し、昨年の都市対抗王者を相手に3回2安打無失点無四球2奪三振。石井章夫監督の見込み通りの、リズムの良い安定した投球を見せた。この日ブルペン入りし「今日も良い状態だったので明日しっかり好投できるように準備していきたいです」と明るい表情で話した。
自身の野球人生で初の国際大会で「緊張します」としながらも「大会使用球は違和感ないですしマウンドも硬くて投げやすい。明日のマウンドはどうか分かりませんが、その時その時で対応していきたいです」と頼もしい。抱負を尋ねても「後ろに良い投手がたくさんいるのでリズム良く投げて役割を全うしたいです」と落ち着いていた。石井監督も「リズムの良さとコントロールがまとまっているところが彼の良さなので、まずはひと回りをしっかり抑えて試合を作って欲しいです」と期待をかけている。
野手陣も平野友都(西部ガス)が打撃練習で柵越えを放つなど、各自の順調な調整ぶりが印象的で石井監督も「試合に合わせて良い状態で調整してくれています」と目を細めた。そして「初戦ですから硬くなることもあるかと思いますが、失敗を怖がらずにプレーして欲しいです」と語るように、若さ溢れるハツラツとしたプレーを見せてくれそうだ。
社会人野球の若手精鋭23選手たちによる、第1回大会(2016年)以来の世界一を目指す挑戦がいよいよ始まる。
選手コメント
中村迅(NTT東日本)※主将
「いよいよ始まるのだなという緊張感と実感が湧いています。チーム全体としては、高めの球を外野に飛ばすことをテーマにしていますが、良い準備をしています。7イニング制は初めてですが、初回から攻めていきたいです」
第4回 WBSC U-23ワールドカップ
大会期間
2022年10月13日~10月23日
オープニングラウンド
10月14日(金)18:00 ドイツ 0 - 6 日本
10月15日(土)15:30 ベネズエラ 2 - 5 日本
10月16日(日)20:00 日本 1 - 3 チャイニーズ・タイペイ
10月17日(月)15:30 日本 4 - 1 コロンビア
10月18日(火)15:30 南アフリカ 0 - 9 日本
スーパーラウンド
10月20日(木)15:30 日本 2 - 1 オーストラリア
10月21日(金)15:30 韓国 1 - 2 日本
10月22日(土)14:00 日本 4 - 2 メキシコ
決勝
10月23日(日)20:00 日本 3 - 0 韓国
※開始時刻は日本時間(台北:時差-1時間)
開催地
台湾(台北)
出場する国と地域
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、コロンビア、ドイツ、南アフリカ、ベネズエラ
グループB
オーストラリア、キューバ、メキシコ、オランダ、プエルトリコ、韓国