7月12日(火)から開催される「第40回 日米大学野球選手権大会」。 各大学の記者が、普段から取材している侍ジャパン大学代表選手を紹介します。 今回は、俊足が持ち味の大西千洋選手(法政大学)です。
大西 千洋(法政大学)
スポーツ法政新聞会提供 文=井手一樹
昨秋レギュラーに定着し、今春はリードオフマンとして3割5厘、リーグトップタイの7盗塁をマーク。ひとたび出塁すれば「常に先の塁を狙う意識」で相手バッテリーにプレッシャーをかけた。しかし大西千洋は今回の代表選出に「想像がつかなかった」と驚きを隠さない。大阪府唯一の村、千早赤阪村の出身で、小学校は学年でわずか10人。中学に進学し入団したシニアでも“代表”と名の付くものから縁遠かった大西にとって、今回の選出がだれだけ大きなことだったかは、想像に難くない。
身体能力は抜群だ。父親は陸上、母親はテニス、兄3人も野球というスポーツ一家に生まれた。「なぜか苦手だった」サッカーを除き、スポーツ全般なんでも得意だった。毎年学校で行っていたスポーツテストは常にAランク。その中でも一番の武器は脚力だ。代表選考会で計測した50m走5秒66は、参加した選手内でトップ。そして測定方法や環境は違うが、このタイムは2002年に元陸上日本代表の朝原宣治氏がマークした5秒75の日本記録をも凌ぐ。「負ける気がしない」脚力は、大西にとって大きな武器だ。
まだ2年生。それだけに周りの選手から学ぶことは多い。「貴重な経験をさせていただいている。いろんなことを勉強しながら、取り柄の足を活かしてアピールしたい」と大西。レベルの高い環境にもまれながらも、代表レギュラー奪取を目指す、法大の誇る若武者のシンデレラストーリーから、目が離せない。
第40回 日米大学野球選手権大会
大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)
大会結果
第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ
大会期間
2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)
会場
7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)
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