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U-18対戦国紹介/歴代最多11回の優勝を誇る「アマチュアの雄」キューバ

2017年9月3日

「アマチュアの雄」として名を馳せたこの国では、野球の起源は、先住民の打球技、「バトス」とされている。実際は、アメリカ生まれの野球がもたらされたのは、まだこの島がスペイン領であった1864年、アメリカに留学していたギロ兄弟によるものだとされている。独立戦争がはじまった1869年に野球禁止令が出されたのは、伝来後、急速に野球人気が地高まっていたことを示している。1878年には早くもプロリーグが発足、1902年の独立後は、アメリカの保護国となったこともあり、その強い影響の下、野球が発展していった。

 1946年には、アメリカ・マイナーリーグ、C級の球団としてハバナ・キューバンズが設立され、シュガーキングスと名を改めた1954年には、マイナー最高ランクの3Aに昇格、1959年にはインターナショナルリーグを制した。また、1949年の第1回大会から1960年まで出場したウィンターリーグのチャンピオンシップであるカリビアンシリーズでは、7回チャンピオンの座に輝いている。

 キューバ革命とそれに伴う共産化によって、キューバは、ウィンターリーグとして行われていたプロリーグを州別のアマチュアリーグ、「セリエ・ナシオナル」に再編し、アマチュアリズムを貫くことになったが、プロ不在の国際大会において圧倒的な力を発揮した。オリンピックでは金メダル3度、銀メダル2度と正式種目となった5大会ですべて決勝に駒を進めている。
 また、ワールドカップ優勝25回、インターコンチネンタルカップ優勝11回も他の国の追随を許さない。U-18世代においても、この強さはいかんなく発揮され、前身のAAA選手権時代から数えると、初優勝した1984年大会から1987年大会までの4連覇を含む歴代最多の11回の優勝を誇っている。

 キューバも、他の多くの国と同じく、学校に野球チームはない。町を歩けば、至る所でボールとバットを持った少年や、地元の長老に手ほどきを受けている子どもたちを目にするが、その素質を見込まれた者は、各市、地域のクラブから選抜チームを経て、16あるセリエ・ナシオナル各球団の傘下にU23、U18、U15とカテゴリー分けされたジュニア・チームに入団することになる。とくに13歳から19歳までの日本で言えば中学高校世代のエリートアスリートは、「エイデ」という国営スポーツ学校で徹底したエリート教育を授けられる。今回出場するのは、ここで鍛え上げられた精鋭たちだ。キューバの育成はとにかく技術よりもポテンシャル重視。スピードとパワーを兼ね備えているだけに、侍ジャパンの最大のライバルのひとつと言っていいだろう。

第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ

大会概要 出場選手 放送予定

大会期間

2017年9月1日~9月11日

オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

開催地

カナダ サンダー・ベイ

参加国

グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア

グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ

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