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村上裕一郎の先制弾や投手陣の好投でU-23代表候補が大学代表に連勝し選考合宿打ち上げ

2024年7月2日

 7月2日、「第5回 WBSC U-23ワールドカップ」(中国・紹興市で9月6日から15日)に出場する侍ジャパンU-23代表の選考合宿4日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。

 この日も前日に続き9イニング制の練習試合(加えて延長タイブレーク練習1イニング)が、侍ジャパン大学代表を相手に行われた。

 1回表、U-23代表候補は大学代表先発の寺西成騎(日本体育大)に対し、村上裕一郎(ENEOS)のレフトスタンドに飛び込む2ラン本塁打で先制に成功。4回表に1点を失うが、4回裏には外丸東眞(慶應義塾大)に対して村上のレフト前安打からチャンスを作ると、併殺崩れと井上剛(Honda熊本)のスクイズで2点を追加し、4対1とリードを広げた。

 さらに投手陣も大学代表の強力打線を、長久保滉成(NTT東日本)、笹森公輔(東芝)、瀬崎絢(日本製鉄かずさマジック)、西村王雅(東芝)、尾﨑完太(セガサミー)、寺嶋大希(NTT東日本)の継投で1失点のみに抑えて4対1と、前日に続き勝利を飾った。
 さらに無死一、二塁から始まる延長タイブレークの練習も、10回表に三塁手・相羽寛太(ヤマハ)の野選で1点を失うも、その後の打者を相羽の好判断による併殺で切り抜けると、その裏に野口泰司(NTT東日本)のタイムリーと相手失策で逆転し試合を終えた。

 試合そして合宿の全日程を終えた川口朋保監督は「選手を派遣いただいたチームに感謝です」と口にするとともに、「23歳以下とはいえ社会人野球に慣れた大人の野球ができていました」と、各選手の精度の高いプレーを称えた。
 今回参加した39人から24人の代表選手を選考することについては、「すべての部分で迷います。39人全員を連れて行きたいくらいです」と困ったような顔で笑うほど、各選手が持ち味を存分に発揮した。
 そんなハイレベルな争いの中、代表の座を掴んだ選手たちで2022年の第4回大会に続く2大会連続3回目の優勝を狙う。

選手コメント

村上裕一郎(ENEOS)

「本塁打の感触は完璧でした。所属しているENEOSもレベルが高いのですが、さらにレベルの高いメンバーと野球ができて学んだことは、打席での考え方や待ち方をいろんな人に聞きました。もし代表に選ばれたら、世界一を獲りたいです」

相羽寛太(ヤマハ)

「(前日に静岡高の後輩である明治大・高須から本塁打)静高の後輩ということで、負けたくないという気持ちを持っていたので良かったです。大学の球の速い投手から結果を出せたということは自信になります。前回大会で優勝を経験しているので、今回も代表に選ばれたいですし、もし選ばれたらチームの優勝に貢献できるよう頑張りたいです」

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