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"世界の野球"インドネシア野球「Fu×Bic野球キャラバン バンドゥン~後編~」

2016年6月16日

文・写真=野中寿人

 第1回野球キャラバンでは、日本よりDrストレッチのTOPトレーナーである66名がインドネシアへ渡航されました。85人を超える現地の選手が野球キャラバンに参加し、2日間の野球教室とストレッチ講習を受講。そして、各クラブチームや州関連の指導者らも参加。今後もこの地域で継続されていくように、実習と講習をおこないました。

 ただ単に、野球とストレッチを選手たちへ施しても意味がありません。教室と名の付くことを行うならば、開催側の自己満足で終わってはいけないのです。我々は、その地に残すべきものを、しっかりと残さなければなりません。中途半端では駄目だということです。でなければインドネシア国内全土を巡回する意味も薄れてしまいます。伝授させていただいた事を、継続してもらう事が重要であると考えます。
 その中で、以前より疑問に抱いていた身体構造上の見解を、DrストレッチのTOPトレーナーの方に分析をしていただきました。その結果、インドネシア人選手の身体構造上において多くの選手に見られる特徴は、肩甲骨回りが固まっており、その影響で胸部分にも硬さが及んでいるために、結果的に肩部分への負担が非常に重くなっていること、そして、投球時や打撃時において、踏み出す脚/前の脚の股関節部分も同様に固まっており/硬いという診断を得ました。
 すなわち、身体バランスの欠陥が、選手個々の野球のレベルに直結し、怪我につながっている訳です。この要因だけではありませんが、大きなポイントであり、この診断が今後の指導上非常に重要な情報となるでしょう。

 通常、野球でのトレーニングや練習のメニューについては、ほとんど同形式のメニューになります。新しい形を当て込めたメニューが出現したとしても、意図する意味は同じであり、これは、日本でもインドネシアでも、さほど違いはありません。
“同じ練習をしていて、何で、結果が異なるのか?“
 身体はアスリートとして最も重要な基本的な部分である「食生活」「ビルドアップ」「動作」「ストレッチ」を筆頭に、その他の原因によるところの“相違点”がもたらす成長過程での未向上要素を、1つ1つ潰して改善をしていかなくてはなりません。我々は、 “動作とストレッチ“を的確にこの野球キャランで伝授し、他の要因となる部分の講習を施しながら、インドネシア全土を巡回し拡散して行きます。これが、野球キャラバンの主旨及び目的です。

 特に、今まで情報が閉ざされて来たインドネシア国内の地方の地域にとっては、野球というスポーツ行う上で、また、これから行なおうとする子供たちへの、モチベーションの向上にも大きな影響を与えるものと考えます。2億5千万人以上の国民がいるインドネシアで、我々野球キャラバン隊は、インドネシア野球を背負う国際的選手となる可能性を持つ「未来に輝く“原石”」に遭遇することでしょう。同時に、アジア野球途上諸国の野球の発展と向上における、“1つのモデルケース”の構築となるよう挑みます。
 次回は7月24日から7月26日までの3日間、ジャワ島の東ジャワ州、スラバヤ市で野球キャラバンを開催します。この地域も、ソフトボール先行の深い歴史を持った地域です。また、この野球キャラバンは、株式会社フュービックと、当方、インドネシア財団法人バリインダーチプタカリヤの頭文字を取って、“Fu×Bic野球キャラバン”と命名されています。

 最後に、バンドゥン市での野球キャラン終了後に、野球キャラバンに参加した選手たちから、Dr,ストレッチのキャバン隊員に贈られて来た、キャラバン隊員の似顔絵と、メッセージになります。インドネシアで野球をしている子供たちにとって、日本から来るキャラバン隊員は、昔々、私たちが子供の頃に憧れた、有名なプロ野球選手と同じなのです。この出会いと触れ合いは、大変貴重なものだと思います。

Ariq - 13歳
Menurut saya, programnya seru dan bikin cape ga kerasa. Bermanfaat banget karena bisa belajar tehnik dasar lagi kaya basic lempar, nangkep, mukul, pitching dan juga fielding. Makasih buat semua trainer bisa meluangkan waktu ke Indonesia tepatnya Bandung.

Nadhif - 13歳
Konnichiwa, Hi my name is Nadhif from Bandung and I'm 13 years old. I'm very grateful and one of a lucky guy who could get those opportunity to be coached by all of them and in those 2 days I get so much knowledge from all of them. Hope we could met them again !

Aisyah - 13歳
Thank you Coach Mr. Kobayashi, Mr. Suzuki, Mr. Nogi, Mr. Yasukawa, Mr. Sakurayama, Mr. Yamamoto ... Arigatou Gozaimasu with nice picture by herself

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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