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"世界の野球"ヒマラヤを北に望む国ネパールの野球「WEB野球教室」

2020年10月1日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 いまだ収束の兆しを見せない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)であるが、ネパールでは日々1000人以上の感染者が報告されている。現地では、9月17日から国内線のフライトや長距離バスでの移動が再開されるなどの部分的な緩和はあるものの、人々には様々な行動規制が課せられており、不自由な生活を強いられている。

 また、国際線のフライトは国内線に先立って9月2日から再開されていたが、ネパールへの入国は依然として厳しく制限されており、ネパール人以外の入国は基本的に認められておらず、私たちもネパールを訪問できない状態が続いている。

 しかし、この逆境において、ネパール野球では模索をしながらも新しい動きをし始めている。日本では「新しい生活様式」が提唱され、日々の生活習慣も大きな変化を見せた。その中では、テレワークであったりオンライン授業であったり、これまで対面が当然と思われていた分野にインターネットの利用が急速に拡大してきた。こうした変化の中で、私たちもWEBでのミーティングを始めたが、インターネットの利用は何もミーティングに限ったものではない。最近では、日本在住のネパール人イッソー・タパ投手(ネパール代表選手・ナインフォース所属)が日本からSNSのビデオ通話などでネパールと繋ぎ、ネパールの野球指導者たちに指導方法を教える「WEB野球教室」といった感じの活動も行っている。実際にボールを投げたり打ったりして見せることができなかったり、現地のWi-Fi環境が整っていないために途中でインターネットの接続が切れたり、音声や映像も途切れ途切れになったりするといった問題もあるが、ネパールの野球指導者たちと画面越しとはいえ顔を合わせながら指導をすることは、現下の状況においては、次善の策である。

 さらに、ネパールの選手の中には、自分のピッチングフォームやバッティングフォームを撮影した動画を送り彼に指導を求める者もいる。野球を始めスポーツの指導は対面で直接行うのがおそらく最も効果的だし、本来ならそうしたいところである。しかし、人々の往来や行動が制限された状況においては、それは難しい。とはいうものの、逆境に負けて何もしなければ、ネパール野球も衰退していってしまうことが懸念される。現在、コロナ禍でネパール野球の活動がしにくいのは事実である。しかし、厳しい状況になることで、逆にこれまでに無い新しい発想が生まれてきやすくなることもある。上述の「WEB野球教室」にしても、今回のコロナ禍が無ければこういう発想も出てこなかったのであろうし、他にもできることはあろうと思う。厳しい状況の中でも知恵を絞って、できることをやっていくことが大切なのではないだろうか。試行錯誤の日々が続く。

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